
geralt / Pixabay
- 出世の話が来たが断りたい!
- 管理職になると残業代出なくなるし…
- 責任も増えるし嫌だ…
とお悩みの、出世の話が来たものの断りたいと考えている方のためのページです。
最近はあなたのように、出世したくない若者も増えています。
というか最近はブラック企業が急増しているため、給料の低い名ばかり管理職も多いです。
出世してもほとんど旨みがなく、責任だけ増えるというパターンも多いんですね。
管理職扱いになると残業代が出なくなり、平社員より給料が減る…なんてのはよくあるパターンです。
私が以前勤めていたブラック企業でも、残業の多いヒラ社員の私のほうが、年上の上司より給料が高かった…なんてことがありました。
出世を断りたいということは、もしかしたらあなたの会社も出世すると損をする会社なのかもしれません。
ですが、「果たして出世を断ってしまっていいのか?」ということがありますね。
この記事では、出世を断る際の注意点をまとめてみましたので、参考にしてください。
Contents
出世を断ると、下の人間の反感を買う可能性がある
未だに、大抵の会社では年齢で出世がかなり考慮されると思います。
まだまだ年功序列の会社が多く、年齢と勤続年数で考慮される場合が多いですね。
ある程度歳がいっていて、ある程度の勤続年数があれば、出世の声はかかってくる場合が多いと思います。
よほど仕事ができない人材であれば別ですが、人並みかそれ以上に仕事ができるのであれば、「あの人もそろそろ…」と周りの人が持ち上げだすのです。
そんな中あなたが出世を断ったらどうなるのでしょうか?
年齢が下の、勤続年数があなたよりも少ない後輩は、ちょっとイラっとするかもしれません。
年齢が下の後輩たちは、「順当に、年上のあなたに出世してもらいたい」と思っているはずです。
でないと、あなたの後輩に出世の話が来るから。
最近の人は出世したがらないので、出世=ババ扱いしている人も多いです。
「まだ俺の番じゃないだろ!先輩が先に出世して責任を果たしてくださいよ!」という感じです。
後輩が先に出世したら、お互いにやりにくい可能性も
あなたが出世を断ると、年齢が下の後輩が出世してしまう可能性もあります。
そうなるとあなたが後輩の部下になるので、年上の部下ができてしまって扱いにくいです。
プライドが低い方であればあまり気にしないかもしれませんが、あなたが気にしなくても向こうは気にするかもしれませんね…。
特に日本は長幼の序を重んじる儒教的な思想があるため、年下か年上かというのは猛烈に気にする人が多いのです。
年上の部下の扱いづらさをストレスに感じ、年下の上司の側が精神を病んでしまうケースも珍しくありません。
出世を断る事も可能かもしれませんが、そういった覚悟はしておきましょう。
人間関係が今よりもギクシャクしてしまうかもしれません。
→【立場無し】後輩に抜かれた!?先に出世されたときの7つの対応策
出世は社内の状況が決める
そもそも、出世はあなたが決めるのではなく社内の状況が決めます。
適切な人員配置と役職付を考えたら、あなたを出世させるのが妥当だと会社は判断したということです。
単に、「あなたにはそれを受け入れる覚悟があるかないか?」だけの話です。
一応出世の打診があったということは、会社側の辞令が降りたということですし。
辞令がまだ正式に出ていなくても、秘密裏に相談されたということかもしれませんが。
話が来たということは、上の人間も下の人間も「会社のためを考えれば、あなたを出世させるのが無難だ」という状況に今なっているんでしょう。
「出世は良いこと」という世の中の風潮があることを考えると、「出世できるんだから悪い話ではないでしょう?」というフレーズが続くかもしれません。
あなた以外に他に適任がいない状況なのかもしれませんし、みんなあなたに出世してもらいたいと思ってるかもしれません。
会社がそう判断したということは、あなたが出世すれば一番職場がいい状況になると思われているのかもしれません。
出世を断ると、信用を失う可能性が
そこで出世を断ると、信用を失ってしまう可能性もあります。
出世の打診が来たという時点で、あなたは会社や社内の人に期待されているということです。
会社の期待を裏切るのですから、当然社内の信用は今よりも落ちる可能性があります。
- あいつは意気地なしだ
- 責任をとりたがらない
- いざという時に頼りにならない
こんな風に思われてしまうリスクは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
まぁ無理に出世しても適応障害などになる人も多いですし、信用を少し失う程度で済むなら安いという考えもあります。
出世なんてしなくて済むなら、信用なんていくらでもくれてやる!と考える人も少なくないでしょう。
断るならここは諦めましょう。
ただ、能力もやる気もないなら断るのもアリ
とはいえ、能力もやる気もないという自覚があるのであれば、断った方がいいかもしれません。
出世してしまったら、下の人間に対して迷惑になってしまう可能性もあります。
出世をするということは、権限を持つということです。
つまりは力を持つことです。
出世する器ではない人間が力を手にしてしまったら、大変な事になります。
→精神論を振りかざす!理不尽な根性上司と上手くやっていく方法
出世する器ではない人間が上に立つと、みんなに迷惑がかかる
最近はサービス残業だとか休日出勤だとかする会社が増えていますが、運営がうまくいっていないということです。
それはつまり、
- 上に立つべきではない人間
- 管理能力のない人間
- 人を使うのに向いていない人間
- 管理職としては質の低い人間
が、出世してしまっているということです。
まあ、管理職ではなく社長の問題でもありますが…。
そうなるとみんなに迷惑がかかってしまうので、断った方がいいのかもしれません。
出世してしまうと社内での影響力が増えてしまいますからね。
断ると二度と出世の話は来ないかも
断り方にもよるのかもしれませんが、一度断ると「向上心なし」とみなされます。
二度と出世の話は来なくなるかもしれません。
まあ「出世を断った人」というレッテルを貼られますよね。
後で「誰かを出世させよう」という風になる時も、またすぐ来るでしょう。
その時に「あの人は一度断ってるからダメだ」という風に、話すら来ないと思います。
それでいいのならそれで構いませんが。
後で出世したくなっても難しくなる
長く会社に勤めていると、状況も変わってくるでしょう。
年下の後輩が出世していくこともあると思います。
そうなった時に、「やっぱり俺も出世したい」って言っても手遅れかもしれません。
まぁ現時点で出世したくない人が、出世しなかったことで後悔する、なんて状況もあまりないような気もしますが…。
社内の査定に響く可能性も
出世を断るというのは、会社は当然いい顔はしないでしょう。
- うちの会社で長くやっていく気があるんだろうか
- 我が社の利益をちゃんと考えているんだろうか
- 責任感がないやつだ
- やる気があるのか
などと、会社に判断される可能性があります。
そうなると当然、ボーナスの査定などにも響くかもしれません。
ちゃんと責任感を持って出世を受け入れてくれる社員に、多くのボーナスを払いたいというのが会社の本音です。
とはいえ、そこそこの会社に勤めているのであれば、平社員でもかなりのボーナスは貰えるでしょう。
いうほど不都合がないのであれば、あまり気にしなくても大丈夫かもしれません。
後輩が先に出世する覚悟はすべき
あなたが出世を断ると、次の人に出世の話が行くでしょう。
あなたの同期かもしれませんが、もしかしたら年下の後輩かもしれません。
ちょっと考えればわかると思いますが。
後輩が出世して、後輩に使われる立場になる覚悟があるのであれば、別に構わないでしょう。
まあ、こんなの気にするのもプライドが高すぎるような気もしますし。
仮に転職とかしたら、そんなことはザラなのですから、あまり気にすることもないのかもしれません。
出世とはいえ、所詮会社の役割ですからね。
ただ、プライドが高い人は結構気にしてしまうかもしれません。
→【ムカつく】仕事で嫌いな後輩が!イライラする毎日を変える9の方法
平社員でいられるのであればそれもアリ
中には出世の話を断ると、リストラ候補に入れたり退職を強要してくるような会社もあるようです。
ですがあなたの会社は、平社員でも会社にいられるのであれば、それで構わないかもしれません。
平社員の方が気楽ですしね。
実際に知り合いの大企業勤務の人で、そういう人います。
出世を断って、そのまま定年まで平社員でいたって言う人…。
まあ結構いるんでしょうけど、出世を断ってもそのまま平社員で働けるんであればそれもアリです。
まとめ
出世をするというのは一見良いことのように見えますが、新しい役割を与えられれば新しい仕事を任せられます。
それについていけず、適応障害などを発症してしまう人も多いです。
正直いいことばかりではないです。
出世を受け入れてしまったら良くも悪くも状況が変わってしまいますので、慎重に考えた方がいいかもしれません。
まぁもし出世を断れなかったり、断ると左遷させられたり酷い状況になりそうであれば、いっそのこと転職を検討するのも手段の一つです。
転職すればまた平社員で一からのスタートになりますし。
幸い最近は転職も一般的になってきていますし、出世の打診が来るような有能なあなたであれば、もっと良い会社に行ける可能性は高いです。
今のうちにもう少し気楽に働ける会社に移っておくのも良いかもしれません。