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- 上司が退職届を受け取らない!
- 早く会社辞めたいのに!
- これじゃいつまで経っても辞められないよ!
最近は退職を言い出しても辞めさせないという荒技を使ってくる会社も多いので、あなたのような方も珍しくはないかもしれません。
特に最近は人手不足の会社が多く、そういった状態に陥っている人というのも珍しくありません。
帝国データバンクの2025年4月の調査によると、51.4%の企業が「正社員が足りていない!」と回答しており、最も高い情報通信業では69.9%と深刻な人手不足が続いています。
人手不足が原因で倒産する会社も右肩上がりで増えてきていますからね…。
最近は正社員で募集をかけてもなかなか応募すらない会社も多いため、あなたに辞められたら困るんだと思います。
私も退職届を受け取らない上司がいてウザい経験をしたので、説得力のある話ができると思います。
ただそんな状態では、いつまで経っても辞められません。
この記事では、上司が退職届を受け取らない時の対処法を解説します。
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上司が退職届を受け取らず退職妨害されている人は多い!
最近はあなたのように、上司が退職届を受け取らずに退職妨害されている人は少なくありません。
ネットやSNSを見てみても、
私は退職届兼有給消化申請書を作成して上司に渡しに行きました。受け取らないって言われたんで「受け取ってもらえないなら出るとこ(労基)出ますよ」って言って受け取らせ部長にまで話通して貰った。出る気が無くてもやらかしてる職場なら怯むからオススメです。
— ᘏ‐ᘏ (@tk_OxO) June 7, 2023
労基の答えは「会社側は出された退職届を受け取らないという選択肢は取れないから、会社で決まっている退職届じゃなくても自分で書いて提出してOK」でした。
私の場合は、労基行ったことを上司に伝えたら、その日のうちに退職OK出ましたけどね。笑無事、辞められると良いですね!!
応援してます— みさき (@mis72aki_amc) March 29, 2023
退職申し出たら上司逃げ回って嫌がる退職届も受け取らないwなんか忙しいと避けられるこれやばくない
— ディアスツェッペリン (@3JqV54gPm7Kbjxi) February 1, 2023
前の会社じゃん。
退職届を上司も社長も受け取らないし、基本給は下げられるしで大変だったなぁ。— 絹 ごしお (@kinu_goshiking) March 24, 2022
別部署の人は退職届を上司が受け取らないから総務に直だししてやめたそう。荒れたくないけどそれしかないのか
— いちさん (@gaga_lily) February 24, 2022
こんな意見が散見されますね。
「そんなにいないだろう」と軽い気持ちで検索しましたが、こんなにたくさんいるなんてビックリです。
上司が退職届を受け取らない時の対処法!これで一秒でも早く辞めよう
私も色々な会社を経験してきましたが、上司が退職届を受け取らない会社もありました。
まぁ「〇日付で辞めます!」と一方的に口頭で通告して、それ以降出社せず辞めましたが…。
上司が退職届を受け取らない時の対処法を解説しますので、参考にしてください。
辞めさせないのは違法!労基署に相談を!
最近は人手不足の会社が多いからか、そういった辞めさせてくれないという労働トラブルも増えているようです。
あなたに辞められてしまったら、多分会社は業務が立ちいかなくなって困るのかもしれません。
だったらそのぶん給料払えよって感じですが…。
辞めさせないというか、そもそもあなたの場合は上司が退職届を受け取ってくれないパターンですが、同じことです。
本来民法では、退職の意志を継げてから二週間で会社を退職できる、とされています。
退職届を受け取らない、辞めさせないというのはそもそも違法なんですね。
まぁ色々引き継ぎの問題などもあるのかもしれませんが、そんなこと言ってたら会社なんていつまで経っても辞められませんよ。
どうしても辞めさせてくれない場合は、労働基準監督署に相談に行きましょう。
「労働基準監督署は仕事しない!」なんて意見もありますが、辞める覚悟があるのであれば優先的に動いてくれます。
民法では、届け出を出した2週間後には出勤義務はありません。また、退職届だとしても退職願だとしても会社側は必ず受理する義務があります。しかし、上司などが受け取らないと突っぱねた場合は、内容証明郵便で送ってしまいましょう!もしくは、近くの労働基準監督署に相談しましょう!!!
— たなか (@tanakanaka12356) September 24, 2019
あとは指導しにいくだけですし、「そのまま働き続けたい!」なんて言うからこじれてしまうのです。
既に辞める意志が決まっていて、退職届も一度出そうとしたくらいであれば、労働基準監督署も問題なく動けます。
内容証明郵便で退職届を送る
或いは、上司が退職届を受け取ってくれないのであれば、強引に送りつける方法もあります。
郵便局に行き、「内容証明郵便」というものを使えばいいのです。
これをやれば
- 会社に送る分
- あなた用の控え
- 郵便局保管用の分
の三通の退職届が三カ所にある状態になり、「確かに送った」という証拠になります。
任せてください前に人事総務関係で働いてたんでくわしいですぜ!
直属の上司に退職届を提出して2週間後に辞められます。上司に止める権利はありません。
もし受け取らない場合は、本社の人事部門に内容証明郵便で退職届を出せばokす!
ちなみに退職『願』ではなく、退職『届』で!— 桐嶋ナユタ (@kirishimanayuta) June 27, 2019
そういった退職届を受け取らないような悪質な会社ですと、退職届を送りつけても「そんなものは届いていない!」なんて言い逃れされる恐れもありますからね。
内容証明郵便であれば、そういった恐れも少なくなるのです。
最短二週間あれば辞められますから、都合のいい日付で退職届を書いて送りましょう。
まぁせいぜい一ヶ月か、長くても二ヶ月くらいみとけばいいと思います。
最悪の場合強引に辞めるも手段の一つ
そういった退職届を受け取らない会社ですと、普通にやってたらいつまで経っても会社なんて辞められません。
本来あなた一人が辞めたくらいでは業務に支障が出ないような人材配置をすべきなんです。
それが上司や経営陣の仕事ですし、そういったマネジメントを放棄しているから、人手不足に陥っているんでしょう。
人手不足にしたのは会社の勝手です。
なので、あまりお勧めできる方法ではありませんが、最終手段として強引に辞めるのも手段の一つです。
退職日を一方的に通告し、あとは出社拒否しましょう。
上で述べたように二週間あれば最短で辞められるのですから、適当な日付で決めてしまい、それ以降は出社拒否しましょう。
法的にはそれで問題なく辞められます。

- 「もう○日以降は出社しませんからね!」
- 「誰がなんと言おうと、絶対に辞めます!」
- 「もう二度とこの会社の敷居は跨ぎませんからね!」
このくらい言ってしまいましょう。
上司や同僚が何を言ってこようが、気にしなくてかまいません。
というかこのくらいしないと、退職届も受け取らない会社は辞められないかもしれません…。
どこかで踏ん切らないといつまで経ってもダラダラ働かされる羽目になるので、早めに切った方がいいかもしれません。
早めに次の会社を見つけて退路を断つ


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あとは、早めに次の転職先の会社を見つけてしまうことですね。
そうすれば次は見つかってるわけだから、いつまでも退職をダラダラのばすわけにもいきません。
多少はこちらの退職日調整にも応じてくれますが、あまりに長いようだと内定取り消しになる可能性もありますし。
今は深刻な人手不足に陥っている会社が多いため「すぐにでも働いて貰いたい!」という会社が多いのです。
帝国データバンクの2025年4月の調査によると、51.4%の企業が「正社員が足りていない!」と回答しており、最も高い情報通信業では69.9%と深刻な人手不足が続いています。
なので、早めに転職活動をして、次の会社をみつけてしまいましょう。
そうすれば退路も断たれてあなたの腹も据わると思いますし、上司や会社も諦めると思います。
一日でも若い方が良い会社に行ける可能性がありますので、早めに動いておくと良いでしょう。
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引き継ぎや後任のことはあまり考えなくていい!
こういった退職の話になりますと、大抵
- 「ちゃんと引き継ぎしてから辞めろよ!」
- 「後任の人材が来るまでいろ!」
- 「社会人なのに、引き継ぎしないのは無責任!」
こんなことを言われる傾向にあります。
多分、退職届を上司に受け取って貰えなかったあなたは、高確率でこんなことを言われたと思いますが…。
ですがこんなの言ってたら会社なんて辞められませんよ。
もちろん社会人である以上、そういったマナーを守って退職すべきなのは確かですが…。
最近は人件費をケチって、ギリギリの人材だけで回す会社が多すぎます。
円満退職が難しい会社も増えてきているんです。
本来そういった会社は、あなたのように突然退職者が出た時に業務が立ち行かなくなるリスクを抱えているんです。
そういったリスクを見て見ぬ振りしてきたんですから、つまりは会社の自己責任なんですね。
適切に人材配置して、マネジメントするのが会社の仕事ですし、あなたに責任はありません。



大体、一人抜けたくらいでダメになるなんて会社組織とはいえませんし、だったら社長が一人で細々と個人事業でやってろよ!って話ですし。
そんな経営者に、人を雇う資格などありません。
もちろんできれば後任の人材が来るまでいて、引き継ぎしたほうがいいのは確かですが。
退職届も受け取ってくれないような会社ですと期待するだけ無駄なので、次を見つけてさっさと辞めてしまいましょう。
損害賠償請求なんて取れないので無視でOK
最近はあまりに横暴なブラック企業が多いため、「辞めたら損害賠償請求するぞ!」なんて寝言を言ってくる反社会的な企業が多いです。
しかし我々には職業選択の自由がありますから、辞めさせないなんてのは違法です。
こちらの弁護士の方が解説してくれていますが、たかがイチ従業員に過ぎないあなたに退職後のことを考える義務などありません。
腹いせに損害賠償請求をしてくるケースはごくまれにあるようですが、勝訴の見込みもないのに感情的になっているだけのようでほぼ100%会社側が負けるようですw
まぁ我々には職業選択の自由や退職の権利が認められていますから、当たり前の話ですね。
懲戒解雇は会社側の言い分だけで認められるわけではない!気にしなくてOK
あとは「辞めたら懲戒解雇にするぞ!」なんて寝言を言ってくるブラック企業も少なくありません。
しかし懲戒解雇は会社側の一方的な言い分だけで認められるものではありませんし、そんな簡単にはできません。
こちらの弁護士の方が詳しく解説してくれています。
仮に懲戒解雇されたとしても、裁判所に保全手続きをすれば仮処分で懲戒解雇は撤回され、懲戒解雇の立証責任は会社側にあるのでまず認められなくなります。
離職票に懲戒解雇と記載されたとしても、労働者側が異議を申し立てれば撤回させることも可能です。
懲戒解雇されてめげずにハローワークに何度も異議を言ったら会社都合の解雇になりました。よかったぜ…
— ウラフザク (@urahuzak0111) October 3, 2019
これについてもこちらの弁護士の先生の動画が詳しいです。
懲戒解雇されたとしても大したデメリットはない!刑事罰ではないので賞罰欄にも書く必要なし
しかし懲戒解雇って
- 離職票に懲戒解雇と記載される
- 退職証明書を求めた場合に懲戒解雇と記載される可能性がある
デメリットってこの程度ですし、私は何回か転職していますが両方とも転職先に求められたことは一度もありません。
未だに「懲戒解雇は履歴書の賞罰欄に書かないといけない!ザマー」なんて言う世間知らずの人が多いですが、賞罰欄に書く必要があるのは罰金刑以上の刑事罰であり、懲戒解雇は刑事罰でもなんでもないので書く必要はありません。
履歴書の賞罰欄の罰って何を書くんだろうと思っていたのですが、前科を記入する欄だったのですね。書いたら書いたで選外になる可能性が一気に高まりそうですし、かと言って書かないとそのような不利益が訪れるかも、と思うと前科者は肩身狭いですね…
— 平安急行 (@heian_ex) December 21, 2019
懲戒解雇というのはたかが「超スゴイ解雇」というだけで、前科でも刑事罰でもなんでもありません。
みんな懲戒解雇ごときにビビりすぎですね…。
そもそも今は人手不足で前科者すら再就職できる時代ですし、隠して再就職してる人も多いですからね…。
人手不足の会社は辞められたら困るため、後で発覚しても辞めさせたくても辞めさせることができません。
前職調査も大抵は直近の前職しか調べないため、途中に採用されやすいバイトや派遣の職歴でも噛ませれば問題ありません。
若さが一番の資格!ダラダラしてると転職は不利になるので決断は早めに


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退職届を受け取って貰えないからといっても、ダラダラ勤め続けると危険です。
我が国の転職市場で一番評価される資格は「若さ」ですし、いかに豊富な実務経験や資格があっても、歳食った中年は企業にとってはいらない!のです。
企業はできるだけ若くて体力のある労働者を求めていますからね。
なので
- 「引き継ぎしないと…」
- 「立つ鳥後を濁さないようにしないと…」
こんな眠たいことを言っていては、転職が絶望的な年齢になってしまう恐れもあります。
世話になった会社でしょうからできる限りは配慮すべきですが、無理そうならさっさと転職してしまったほうがいいと思います。
会社よりもあなたの人生が優先です。
幸い最近は転職も一般的になってきていますし、昔に比べて正社員の仕事も多い傾向にあります。
帝国データバンクの2025年4月の調査によると、51.4%の企業が「正社員が足りていない!」と回答しており、最も高い情報通信業では69.9%と深刻な人手不足が続いています。
一日でも若い方が良い会社に行ける可能性がありますので、早めに動いておくと良いでしょう。
⇒あなたの転職市場価値や向いてる仕事は?無料のコンピテンシー診断なら【ミイダス】
まとめ
最近は人手不足の会社が増えていることもあり、そういった
- 辞めさせない
- 退職届を受け取らない
- 転職を妨害してくる
といった労働トラブルも増えています。
長引くデフレで安い賃金で労働者をコキ使ってきた会社が多く、そんな給料で募集かけても今はなかなか人が来ないんですね。
会社の自己責任ですので、あなたに責任はありません。
それよりももう退職届を書いて一度提出したほど退職の意志が固まっているのですから、さっさと辞めるべきです。
私の知り合いには、ダラダラ引き延ばされてもう一年以上も引き継ぎできず留まってる人もいますし…。
今は低賃金では募集かけても全然応募きませんから、「後任に引き継ぎするまでいろ!」なんて条件を呑むと何年経っても辞められません。
幸い今なら有効求人倍率も高く転職のチャンスなので、今のうちに動いておいたほうがいいでしょう。