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- 正社員なのに厚生年金入ってない!
- これって老後はどうなるの?
- 国民年金しかないから老後不安!
最近は悪質な会社も多いですから、そういった方も珍しくはないかもしれません。
厚生年金がないとなると国民年金だけですが、それだと貰える金額が少ないですからね…。
これから先のことを考えると、大分不安だと思います。
特に今は人生100年時代なんて恐ろしいことも言われていますし、年金が少ないのは不安です。
一体どうしたらいいのでしょうか?
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厚生年金に未加入の会社員は推計350万人も!
残念ですが、あなたのように厚生年金に入っていない会社員というのも結構多いんです。
政府の推計によりますと、なんと約350万人の会社員は、本来入れるはずなのにも関わらず、厚生年金に入っていません。
それといいますのも、社会保険に加入義務があるにも関わらず、違法に加入逃れしている会社が約80万社もあるからです!(厚労省調査)
我が国の企業数は約400万社ですから、概ね5社に1社は社会保険入ってないってことですね…。
これはかなり多いと思います。
当然正社員でも厚生年金に入っていない人がそれだけいるってことです。
⇒正社員なのに社会保険なし!何の保証も無く将来ヤバい時の対応策
確かにハローワークの求人などは、正社員なのに社会保険なかったり、雇用保険だけみたいな求人も結構ある気が…。
私も以前ハローワークで職探ししてたことありますが、社会保険完備のはずが実際はなかったことありましたし。まぁすぐ辞めましたが…。
国民年金では、満額納めても月6万円ちょっと!
残念ですが厚生年金に入っていないと、老後は国民年金しかありません。
国民年金だけでは、満額納めても月6万円ちょっとしか貰えません…。
厚生年金なら、平均で月に14万くらいは貰えているようですからね。
また障害者になってしまった場合も、厚生年金のほうが手厚い障害厚生年金を受給できます。
国民年金でも障害年金はありますが、厚生年金よりは金額も少なめですね…。
あと注意していただきたいのが、厚生年金入ってない、つまり社会保険が無い人ですと、自分で国民年金や国保を納めなくてはいけません。
「老後年金は貰えないだろうから、払わなくていいや」なんて考えて未納にしている人も多いですが、障害者になった時などがやばいです。
加入期間の三分の二以上は払っていないと障害年金が受給できないため、障害者になってしまった場合に詰みます。
ですが国民年金は所得が低い人であれば猶予制度があり、所得に応じて全額免除になったり一部免除になったりします。
40年ずっと全額免除だったとしても国庫負担分で老後半分は年金貰えますし、免除期間も払った期間にカウントされるので、障害年金の受給要件を満たせます。
あなたは国民年金払ってるとは思いますが、心当たりがあるようであれば、一刻も早く年金事務所に行って免除申請しましょう。
今のうちに社会保険完備の会社に転職すべき

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ですがやはり厚生年金も入ってない、社会保険すら完備されていない会社というのは今時やばすぎると思います。
2016年に法律が改正されて、今はフリーターなどの非正規雇用の人ですら社会保険加入しやすくなりましたからね。
従業員数501人以上の事業所で条件を満たせば加入義務ができましたから、 今は近所の大手スーパーのパートのおばちゃんですら、厚生年金くらいは入ってますよ…。
正社員なのにさすがにそれではかなりまずいと思います。
⇒【ピンキリ】正社員はそんなにいいか?底辺正社員にメリットない8の理由
ですが幸い、今は有効求人倍率も高止まりしていて、仕事はかなり見つかりやすくなってきています。
厚生年金に入れてくれる、社会保険完備の会社に行きたいなら今がチャンスですので、今のうちに動いておきましょう。
というかまともな会社なら普通は今は、フルタイムで働いてるならパートさんや契約社員ですら厚生年金入れます。
よほど今の会社の給料が高いなら別ですが、そうでもないなら多分社保あり非正規のほうがまだマシなレベルなので、気にせず転職しましょう。
このまま働くなら、国民年金基金や付加年金で上積みを
厚生年金すら入ってない職場なんて、一刻も早く辞めた方がいいのですが…。
家庭の事情などで難しかったり、後込みしている人も多いかもしれません。
でしたらせめて、国民年金にプラスして年金を払い、将来貰える年金の上積みを図りましょう。
あなたのように厚生年金に入っていない人のために、国民年金基金という制度があります。
これによって、年金の上積みを図ることができるのです。
厚生年金は国民年金(基礎年金)の二階建て部分ですから、多めに貰うことができるのです。
国民年金基金を払えば、自分で二階建て部分を用意できますから、老後貰うお金もその分増やすことができます。
しかも全額社会保険料控除の対象になりますので、確定申告すれば翌年の税金が安くなるのでお得です。
あとはそれ以外にも国民年金には「付加年金」っていう制度もありますね。
これは国民年金にプラスして月400円払うだけで、「加入月数×200円」の金額が老後プラスして貰えます。
40年(480ヶ月)であれば、96000円が年間の年金額にプラスされます。
満額納めれば、併せて月七万円くらいは貰えます。
二年で元が取れる計算なので、ずっと国民年金払うなら絶対利用した方がいいです。
ただ、国民年金基金と併用できないですが…。
漠然と何も考えず国民年金払ってるだけであれば、利用したほうがいいでしょう。
個人型確定拠出年金も手段の一つ
厚生年金に入ってない人ですと、会社に退職金制度もないような方が多いと思います。
というか退職金制度があったとしても、中小企業の退職金なんてたかがしれてますからね。
大抵一番やすい掛け金は月五千円とかですし、それだと退職金制度あって40年勤めても300万前後くらいしか貰えません。
厚生年金もない、退職金もない方ですと、老後のお金がかなり不安だと思います。
そういった方の場合は、個人型確定拠出年金などで退職金や年金を用意していったほうがいいかもしれません。
毎月五千円からかけられ、掛け金は全額所得控除できるので税金が安くなってお得です。
退職一時金として貰うか、毎月年金として貰うか選べます。
そもそも年金制度自体がこれからどうなるかわかりませんからね。
支給開始年齢を遅らすとか言われてますし、年金制度が続いたとしても80歳とか90歳にならないと貰えない…なんてことになる可能性も考えられます。
それだと実質厚生年金があろうが国民年金しかなかろうが、貰えない可能性が高いので同じことです。
だったら確定拠出年金のほうが破綻する可能性が無いので、まだいいかもしれません。
まぁ60歳まで引き出せないなどのデメリットもありますが、「確定拠出年金で老後の備えをしてるよ!」と言える世間体的な面というか、安心感が大きいかもしれません。
仮に自己破産しても、確定拠出年金は差押さえされませんからね。
厚生年金無いなら、こういった制度を使うといいかもしれません。
⇒個人型確定拠出年金ナビ(iDeCoナビ)~イデコ加入ガイド~
共済や生命保険にも加入すべき
厚生年金に入ってない人ですと健康保険も国保ですから、何かあった時のことが心配です。
厚生年金をはじめとする社会保険に入っていれば、協会健保などの手厚い健康保険に加入することができます。
これならば怪我や病気などで仕事を休んだり退職してしまっても、最長一年六ヶ月は傷病手当金が貰えるのです。
なので生命保険とか、やすい共済でもいいからかけておいたほうがいいと思います。
でないと怪我や病気で入院でもしようものなら、全く保障がありません。
医療費は高額医療制度を利用すれば負担を抑えられますが、入院中の生活費保障などは、国保では何の給付もありませんからね。
社会保険で協会健保などに入っていれば、傷病手当金も貰えるのですが…。
厚生年金入ってない人は、普通の会社員よりも慎重にこういった対策を立てていくべきです。
でないと何かあった場合に詰みます。
まぁ県民共済とかなら、掛け捨てで月二千円くらいからかけられます。
入院保障もありますし、何もかけないより全然良いので、すぐ資料請求してみましょう。
まとめ
厚生年金に入っていない方というのも、珍しくはないと思うのですが…。
やはり保障という面で厳しいですし、これから先どうなるかわかりません。
特に今は人生100年時代とか言われていますし、厚生年金もないと老後の生活がかなり厳しくなるでしょう。
まぁ最近は少子高齢化のせいで、厚生年金の財源もかなり厳しくなってきているようですが…。
普通に生きたいのであれば、今のうちに社会保険くらいはあるまともな会社の正社員に転職しておいたほうがいいでしょう。
今はまだ若いのでいいかもしれませんが、あるのとないのとで将来の保障が全く違ってきます。
今のうちに動いておいた方がいいかもしれません。