
cegoh / Pixabay
- 正社員を辞めて、とりあえずバイトでもするか…
- 正社員は稼げるけどきつい…
- フリーターなんて珍しくもないし、少しなら大丈夫だろう
とお考えの、会社をやめてバイトや派遣でもしようと思っているサラリーマンの方のためのページです。
最近は労働環境が劣悪なブラック企業が増えていますので、あなたのような方は珍しくないと思います。
正社員のほうが待遇が良い傾向にはありますが、そのぶん責任や仕事もきつくなる傾向にありますからね。
ブラック企業正社員だとサービス残業も多く、年収で時給換算するとバイト以下、最悪の場合は最低賃金すら下回るケースも珍しくありません。
しかし一般的には、そのような考えだとフリーターから抜け出せなくなるぞ!と言われることが多いと思います。
検索しても「正社員辞めてバイトなんて論外だから転職しなさい!あ、このサイトの強み診断を受けてね(ニチャア」みたいなクソサイトばかり出てきて、本当ウンザリしますね。
私はフリーターだった時期もあるので分かりますが、別にバイトや派遣でも残業時間次第で普通に稼げますし、世間で言われてるほどヤバいなんてこともないですよ。
最近は最低賃金も上がってきていますし、その割に正社員の給料が上がっているわけでもありませんからね…。
この記事では、会社を辞めて派遣やアルバイトで食っていくためのポイントをご紹介します。
⇒あなたの転職市場価値や向いてる仕事は?無料のコンピテンシー診断なら【ミイダス】
⇒家で働きたいあなたに!リモートワークで自由に働ける転職サイト【LIBZ】
独身ならフリーターでもあまり問題はない
これ、独身で正社員の人は何度か考えたことがある人もいると思います。
人間一人食っていくくらいであれば、別にバイトだろうが派遣だろうがヨユーで生きていけます(経験済み)。
一番カネがかかる住居費さえ安く抑えることができれば、よほど浪費体質でなければ他にお金がかかるところなんてあまり無いです。
年金とか貯金とか、将来への備えは当然しておいたほうがいいですけどね。
節約体質が身についている人であれば、住居費さえ抑えられればフリーターの安い賃金でも生活を成り立たせたうえで、保険や貯金も確保することができます。
今問題になっている貧困老人は、正社員で結婚して家も買っていた人たちがほとんど
そもそも、結婚して子育てもして、住宅ローンも組んで家買ってた人たちが、貧困老人化して問題になってます。
バブル期の頃から少子化は進んでいましたが、それより以前の皆婚社会を生きた人たちが貧困老人になっているのです。
今の若者世代より、遥かに高い給料を貰っていたはずなんですが…。
普通の人生には金がかかるということなんでしょうね。
- 結婚
- 子供
- マイホーム
これらどれか一つ諦めるだけでも、数千万円はお金が浮くと思います。
実家暮らしであれば更に余裕です。
親の介護を押し付けられたりするリスクはありますが、それは結婚して子供いてもそうですよね。
むしろ子供がいる上に親の介護も押し付けられたら最悪です。
案外、独身であることで無用な問題を抱えずに済んでいる面もあります。
本気で今の仕事が嫌なら非正規もアリかも

geralt / Pixabay
本気で今の正社員の仕事が嫌なら、辞めてとりあえず非正規になるのもアリかもしれません。
『正社員じゃなくなったら死ぬ!』なんてことは決してありません。
深刻に考えすぎるのはよくないです。
その結果追い詰められる人も多いですし、「ニートやフリーターになるくらいなら死ぬ!」なんて人は珍しくないですね…。
悪い時期に重要なのは、ダメージを最小限にするということです。
このまま最悪な気持ちで働いていてはうつ病になってしまうかもしれませんし、最悪自ら死を選んでしてしまうかもしれません。
人生からの一時避難的な意味でも、一回逃げてしまってもいいと思います。
別に働かないって言ってるわけじゃないんですし。
⇒しばらく働きたくない!?退職して当分ゆっくりする6つのポイント
転職の際、非正規の職歴はバカ正直に書かなくていい
「一度フリーターになると職歴で不利になるから…」なんて人もいます。
しかし、履歴書や職務経歴書に雇用形態をバカ正直に書く必要などありませんし、「○○株式会社 入社」とだけ書いておけば問題ありません。
私はバイトや派遣で働いていた期間もありますが、わざわざ雇用形態なんて書いたことありませんよ。
面接で聞かれることもあれば聞かれないこともありますし、わざわざ自分から不利になることを言う必要はありません。
聞かれてウソをついたら職歴詐称になりますが、ウソをついてないなら何の問題もありません。
単にその会社で働いていてこういう仕事をして、自分はこういう能力や経験があります!とだけ伝わればそれで何の問題もありませんし、正社員だったかどうかなんてどうでもいいことです。
それで採用するかどうかは企業側が判断することです。
そもそも最近は政府も非正規差別を問題視しており、正社員との格差をなくそうと努力してきています。
最近は最低賃金もかなりのペースで上がっていますし、最近はバイトでも社会保険くらいは入れるようになってきましたからね。
安倍元総理も「非正規という言葉をこの国からなくす」と言っていましたし、非正規差別をしたがる非国民は日本から出て行ってもらいたいものですね。
収入減を補うために、副業はすべき
とは言いましても、非正規の仕事の多くはボーナスもありません。
将来給料が上がっていく見込みはありません。
バイトでも社会保険に入れる職場は増えてきてますけどね。
正社員でもボーナス無い会社も結構あるし、昇給がほとんど無く、社会保険すらない会社もありますが…。
貯金をしたり、収入を上げていくのは、副業で頑張る形にしたほうが賢明です。
派遣やアルバイトで最低限の生活コストを稼ぎ、それ以上の蓄えは副業で稼ぐイメージです。
これならば、副業で頑張れば頑張った分だけ、自分の将来の貯蓄に回せます。
正社員と違って、非正規雇用なので副業禁止規定などもありません。
コソコソせずに堂々と副業をすることができます。
副業初心者はポイントサイトがお勧め
副業するなら、ポイントサイトが手軽に始められて良いと思います。
無料会員登録やクレジットカード作成などの案件をこなすことでポイントが溜まり、現金や電子マネーに交換できます。
クレジットカード作成やFX口座作成などの高額案件をこなすことで、一時的に数万円~10万円近く稼ぐことが可能です。
月いくらかでも収入が増えれば、貯金のペースがかなり早くなるのではないでしょうか?
こちらのポイントサイトは、大手企業が運営しており安心して利用できます。
今は非正規でも社会保険に入りやすくなった
派遣やバイトのようなフリーターですと、ここを心配している人もいるでしょう。
- 非正規も場合によっては良いかもしれないけど、将来不安!
- フリーターは年金もろくに貰えないんだろ?
- 時給制だから、怪我や病気になったら詰むだろ?
- クビになっても何の補償もないんだろ?
こういった懸念を持っている方も多いかもしれません。
ですが2016年から法律が変わり、バイトや派遣のようなフリーターの方でも、社会保険に入りやすくなったんです。
正社員が加入するものと同じですから、正社員と同等の保証が受けられます。
バイトや派遣でも、社会保険があれば保証があり安心
やはりバイトや派遣のような非正規雇用で働く場合、何かあった時の保証が薄いのがデメリットです。
ですがバイトや派遣のようなフリーターの方でも、社会保険にさえ入れれば
- 国民年金よりも老後保障が手厚い厚生年金に加入できる
- 怪我や病気で仕事を休んでも、健康保険から毎月傷病手当金が受けられる
- 障碍者になっても、手厚い障害厚生年金が受給できる
- 失業しても、雇用保険から失業給付が受けられる
- 労災事故が起こっても、労災保険から労災補償が出る
- 保険証が正社員の物と一緒なので、病院などで世間体が良い
- しかも保険料は会社が折半で半分払ってくれる
などのメリットがあり、正社員と同等の将来保証が受けられます。
非正規だと雇用の安定性は不安ですが、これからは更に労働人口が減っていきますから、あまり仕事探しには苦労しないかもしれません。
最近は中国や東南アジアも経済発展してて給料上がってますから、大量の移民はあまり期待できませんからね。
AIが仕事を奪う!なんてことも言われていますが、機械を導入して自動化するよりも、低賃金でフリーターを使った方が安かったりします。
むしろコストの高い正社員のほうが首を切った時のメリットが大きいので、正社員のほうがやばいかもしれません。
非正規でも社会保険に加入できる条件
ただ非正規でも社会保険に加入するには条件がありますので、働く会社はよく選んだほうがいいです。
2016年10月に法律が変わり、
- 従業員501人以上
- 月給88000円以上
- 週20時間以上の勤務
- 雇用期間1年以上
- 学生以外
の方は、バイトや派遣のような非正規雇用でも社会保険加入義務ができました。
2022年、2024年には更に範囲が拡大!もはや誰でも入れるものに
2022年10月からは、更に従業員数101人以上の事業所で雇用期間2ヵ月以上の短期労働者にも社会保険加入義務が拡大されます。
2024年10月からは、更に従業員数51人以上の事業所にも拡大されていきます。
更に「月給68000円以上の人にも適用拡大しよう」という案が出てきているため、もはや働いていれば誰でも入れるものになっていくでしょう。
ただこれ以前から、正社員の4分の3以上働く労働者については社会保険加入義務があったんですが、それも相変わらず有効です。
単に企業が社会保険の会社折半分を払いたくないから、加入逃れしてただけです。
フリーターの社会保険加入条件や、フリーターでもうまく生きていく方法についてはこちらでも書いていますので、参考にしてください。
⇒フリーターの何が悪い!?フリーターでも世間体良く生きる6のヒント
ただ、一番の問題は世間体だが…

Anemone123 / Pixabay
ただ、バイトや派遣ってなると世間体がまだまだ悪いです。
女性なら全く問題はないんですが、男で非正規だと男扱いされない可能性もあります。
マジで酷いと思うんですが…。
こういう世間の偏見が、男性の自殺者をたくさん産み出していると思いますね…。
少なくとも我々は、男性の非正規雇用者に偏見を持たないように気を付けましょう。
別に言わなきゃバレない!適当にウソついとくのも手
でも、これも別に言わなきゃバレないんですよね…。
だって会社の外の人から見て、その人が契約社員か正社員かなんて見た目でわかりますか?私は全くわかりません。
ネームプレートや帽子の色などで区別できるようにしている会社もありますが、特に何の区別もしていない会社も多いです。
それに大体、ただでさえ「バイトや派遣なのに、正社員と同じ仕事させられてる!」って問題になってるのに。
友達や知人、親戚くらいの近い間柄でも、同じ会社に勤務していなければ職場を見る機会すらないですよね。
だからまあ、知り合いには正社員だよ!ってウソついときゃいいと思いますけど。どうせバレないし。
そもそも正社員やバイトの法律的な定義なんて曖昧です。
法的には「雇用期間の定めありか、なしか」くらいの違いしかなく、最近は非正規だからといって有期雇用とも限りません。
単に企業が人件費削減したいがために、無期雇用のパートとか無期雇用派遣みたいな意味不明な雇用形態も増えてきてるので。
いい加減な中小企業なんて雇用契約書すら交わしてないケースも多いですからね。
まあ、バイトや派遣がイヤなら、最悪でも契約社員くらいになっとけばいいんじゃないでしょうか。
大企業や外資系企業の契約社員だと、年棒600万~1000万円以上出す会社もあるみたいですし、契約社員と言ってもピンキリです。
もっと言えば、正社員も会社によってピンキリで、バイト以下の待遇で奴隷労働させられている正社員も多いのですが…。
日本では正社員信仰が根強いため、「なにがなんでも正社員のほうがいい!」と妄信している人が多いです。
非正規なら、選べる仕事の幅が広がる
正社員の求人が多い仕事ってなると、案外限られてきます。
地方ですとそれこそ、「正社員の仕事は、中小零細ブラックか看護介護の求人しかない!」みたいなケースもザラです。
あとは土木系とか、薄給の農林水産業系とか。
地方のハローワークで仕事探すと本当にそんな感じです。
⇒【地方】ド田舎過ぎて仕事がない!薄給でろくな求人がない時の解決策
ですが、契約社員とか派遣とかの非正規雇用の仕事に目を向ければ、結構色々あるんです。
大手自動車メーカーの期間工とかも契約社員みたいなもんですし。
手当てが厚いのでお金貯まりますし、一般的にキツいと言われているので、非正規の職歴としてはアピールしやすい部類です。
逃げ出す人が多いですからね…。
あと、大手の会社は中途入社で正社員は難しくても、契約社員なら案外簡単に潜り込めたりします。
それで大手の正社員になった知り合いも結構いますよ。
正社員は解雇規制があり簡単に雇えないので、「正社員は無理だけど非正規なら…」って会社が多いんです。
まあ、非正規だからってそんなに悲観することもないと思います。
退職金は確定拠出年金で運用も手段の一つ
あとは「非正規だと退職金が無い!」ってのも不安要因の一つかもしれません。
まぁ最近は厚労省調べによると4社に1社は退職金制度自体がないので正社員でも退職金無い人は増えているんですが…。
「退職金ないからやばいぞ!」って言われること自体ウザいですし、老後を考えれば退職金あったほうがいいですよね。
ですがこれについては、「個人型確定拠出年金」ってのをかければ、自分で退職金を積み立てていくことができます。
退職金というか、60歳以降に一時金として貰うか、年金として毎月貰うかが選べます。
掛け金は毎月五千円からかけられて、全額所得控除できるので税金が安くなってお得です。
まぁ資金力の無い中小企業ですと、「退職金制度あり」の会社だったとしてもせいぜい月五千円とか一万円くらいしか積み立ててくれませんからね。
そのくらい自分でかけとけば「非正規は退職金無いだろ!」って言われても「俺は自分で積み立て運用してるから!」って言えます。
このあたり、正社員の方でも自社の退職金がどのくらい貰えるのか?全く把握してない人のほうが多く、貰った時にガッカリする人も多いですからね。
⇒個人型確定拠出年金ナビ(iDeCoナビ)~イデコ加入ガイド~
人手不足の影響で、非正規でも退職金制度を設ける会社も
あと最近は人手不足で非正規の人材もなかなか集まらなくなってきてるので、バイトやパートさんでも退職金積み立てをしてくれる会社も増えてきています。
不安なら、社会保険も退職金積み立てもある、福利厚生が整った会社でフリーターしたほうがいいでしょう。
そこそこ大きい会社とか、パチンコ業界とか自動車業界とかの潤ってる業界だと、割と非正規でも福利厚生が充実してる会社も多いです。
それでも福利厚生が全く無いブラック底辺正社員よりは、将来は安心だと思います。
ダメな会社だと社会保険すら無い正社員ってのもありますし。
ただ積立金は正社員に比べると当然少なく、月二千円とか三千円とかのケースが多いようですが…。
まぁ厚生労働省の調査によると、最近は正社員でも約25%の会社は退職金制度自体無いようなので、あるだけマシだと思います。
とはいえ、今は正社員の仕事も比較的見つかりやすい

OpenClipart-Vectors / Pixabay
しかしそうは言いましても、今は人手不足の企業も多く、正社員の仕事も比較的見つかりやすいんですよ。
帝国データバンクの2023年7月の調査によると、51.4%の企業が「正社員が足りていない!」と回答しており、最も高い情報サービス業では74%と深刻な人手不足が続いています。
世間を騒がせている例のアレの影響があってもこれなので、ダメージを受けているサービス業以外の業種では、依然として人手不足傾向なのです。
飲食業などは壊滅的なダメージを受けていますが、逆に社会のIT化が急速に進んだことで過去最高益で人が足りない!って企業も多いですからね…。
今の会社が嫌なら、転職すればもっとマシな会社に行けるかもしれません。
今は非正規の仕事でも生きていけますが、一度非正規の職歴がつくとその後の転職が不利になる…ってのは確かですので。
労働環境のいい会社ですと、ブラック企業でバイトするより遥かに楽に高い給料が貰えますので、今のうちに良い会社を探しておくと良いと思います。
まとめ
今は正社員でも安定しているわけではなく、新卒で入った会社を一年でリストラされる人もいます。
一つの会社に何十年も勤めてきたのに、40代や50代でリストラされる人も珍しくありません。
しかし非正規雇用の仕事なんて、今は中高年でも割と簡単に見つかります。
それプラス副業で稼げるスキルを身につければ、むしろ下手な会社の正社員になるよりも安定します。
まあ最低限、社会保険に入れてもらえる会社で働いたほうがいいとは思いますが。
ですが、非正規にはいつでもなれますので、まずは正社員で今よりマシな会社を探したほうがいいと思いますけどね。
稼げる金額がそれで全然変わってきますので…。
私も色々な会社を経験していますが、正社員だからといって責任が重いとも限らず、労働環境のいい会社であれば、ブラック企業のバイト以下の気楽さで働けます。
もっと良い会社ならば正社員でもゆとりをもって働けますので、早めに動いておくといいでしょう。