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- 新卒だけど、退職してフリーターになりたい!
- もう正社員はコリゴリ…
今のご時世、そういった考えをお持ちの方も珍しくないと思います。
特に最近は労働環境の悪いブラック企業も増えてきており、正社員ほど責任を押し付けられこき使われる傾向にあります。
まぁフリーターも世間体も稼ぎも悪いのでやめたほうがいいとは思いますが、最近は本当に酷い会社が多いですからね…。
実は私も新卒で入ったブラック企業を半年程度で辞め、気力がなくなり一年ほどフリーターをしていたことがあります。
経験者の視点で、多少説得力のある話ができるかもしれません。
この記事では、新卒で入った会社を退職してフリーターになる際の注意点と、新卒で入った会社を辞めたい時の対処法についてまとめてみました。
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Contents
正社員きつすぎ!退職してフリーターになりたい方も珍しくはない
最近はあなたのように、新卒で退職しフリーターになりたいと思ってしまう方も珍しくありません。
私も実際に新卒で入った会社を辞めて、フリーターをしていた時期があります。
正社員は給料も良く安定していますが、そのぶん責任が重かったり仕事がきつかったりしますからね…。
実際ネットやSNSを見てみても、
今年入社の新卒だけど、もう辞めちゃった。
新人に初日から四時間も残業させるなんておかしいだろ。
とりあえずバイトしながら次探すか…。
正社員だけど、独身で金も使わんからフリーターになりたいわ。
貯金も何千万かあるからセミリタイアや。
独身で生活費も低いのに、わざわざ正社員やる意味あるか?
みんな正社員持て囃しすぎじゃね?
正社員が良いのは、労働環境の良いホワイト企業の話だろ?
ブラック中小企業だと、フリーターのほうがマシなんてケースはたくさんあるぞ。
あいつらサービス残業で、時給換算すると最低賃金すら割るからな。
こんな意見が散見されますね…。
私も、「なんでもかんでも絶対に正社員になるべき!」なんて意見には反対です。
中小ブラック企業の正社員なんて労働環境も悪く雇用が安定しているとも言い難いですからね…。
一見給料が良くても、サービス残業が多いと時給換算するとフリーター以下とか最低賃金すら割るケースもあります。
新卒で入った会社を退職してフリーターになる場合の注意点
ただ、一般的に言えば、新卒で入った正社員の会社を辞めてフリーターになるのはリスキーです。
その後後悔する方も多いですし、私もその後また正社員になりましたからね。
新卒で入った会社を退職してフリーターになる場合の注意点についてまとめてみましたので、参考にしてみてください。
給料が下がる
正社員からフリーターになるわけですから、当然給料は下がります。
フリーターの7割は月収20万以下、なんて統計結果もありましたし。
フリーターだと大抵はボーナスもないので、当然給料は低めになります。
まぁ、もともと給料の低いブラック企業正社員の場合、むしろフリーターになって給料が上がった!なんてケースもありますが…。
「転職すると給料下がる!」なんて話もありますが、あれはもともと良い会社に勤めてた方の話ですからね。
大した給料貰ってない方は、正社員からフリーターになるリスクも低いです。
世間体が悪くなる
フリーターとなると当然、世間体も悪いです。
「フリーターしてます!」なんて世間の人達に言ったら、
- いつまでフラフラしてんだ!
- キリギリスかお前は!?
- 生活保護だけはもらうなよ!
こんなことを言われる傾向にあります。
まぁ交友関係の少ない方であれば、そもそもあまり人に会わないので、世間体の悪さを感じる機会も少ないですが…。
普通の人生を歩みたいのであれば、かなりネックになってきます。
何気に収入や雇用の不安定さよりも、こちらのほうが自尊心や自信を失うのでフリーターの最大のデメリットだと思います。
結婚が難しくなる
フリーターになってしまうと、当然ながら結婚も難しくなります。
特に男性の場合は、非正規で収入が低いと、有意に既婚率が低下するという統計結果があります。
というか、男性は正社員でも年収300万以下の場合、既婚率がガクッと下がります。
まぁ女性の場合ならデメリットになりにくいですし、そもそも結婚する気がない方の場合は問題にはならないかもしれません。
ただ、既に結婚諦めてる、なんて方も少ないとは思いますが…。
正社員に転職するのが難しくなる
一度フリーターになってしまうと、正社員に転職するのが難しくなってしまいます。
未だに「フリーターは無職扱いだから、職歴にならない!」なんてことを言う人もいますからね…。
新卒で入った会社を退職してフリーターになってしまっても、また後で心が変わりしない保証はありません。
また正社員に戻りたくなった時に、もう正社員になれない可能性もあるのです。
まぁそうは言ってもこれからも人手不足は続くので、不人気な業界であれば中高年フリーターの方でも正社員になれていたりもしますが…。
「フリーターになってしまうと二度と正社員にはなれない!」なんてことはありませんが、良い企業に行ける可能性がガクッと下がるのは確かです。
社会保険に入れる会社がまだ少ない
フリーターとなると、まだまだ社会保険に入れる会社が少ない傾向にあります。
社会保険に入れないと何かあった時の保障が薄いので、
- フリーターは何の保証もない!
- 怪我で働けなくなったら死ぬ
- 老後どうするの?
こんなことを言われる傾向にありますね…。
ただ、最近は社会保険の財源がきつくなってきたこともあって、フリーターにも社会保険を負担させようと、法律が変わってきました。
最近は従業員数501人以上の事業所で、概ね月給88000円以上稼いでいるような方ですと、フリーターでも社会保険加入義務ができました。
ですがまだまだ加入できていないフリーターの方も多いのが現状です。
ボーナスが出ない会社が多い
フリーターとなると、ほとんどの場合はボーナスが出ないことが多いです。
まぁ最近は人手不足で非正規の人材なんてなかなか集まらないこともあって、ボーナスを出すような会社も出てきていますが…。
正社員でもボーナスなしなんて会社も結構ありますし、寸志程度でも貰えればまだマシかもしれません。
まぁ大抵の会社は、フリーターなどの非正規雇用ですとボーナスなんて出ない傾向にありますね。
退職金がない会社が多い
フリーターになってしまうと、退職金が期待できないケースが多いです。
何十年働いても、退職金なんて一円も貰えず、長く働く甲斐がないと言えます。
会社に退職金の支給義務はありませんから、退職金を支給しなくても違法ではありません。
ただこちらもボーナスと同じく、最近は人手不足の会社が増えてきたこともあり、「パートさんでも退職金制度完備!」なんて会社も増えては来ましたが。
大体パートさんなどの非正規雇用ですと、かなり良い会社でもマックス月五千円くらいの積み立てのことが多く、大抵は月千円とか二千円とかのことが多いようです。
まぁ正社員でも退職金制度自体がない会社も増えているので、貰えるだけマシかもしれません。
どうせ中小企業が多く加盟する「中小企業退職金共済」ですと、正社員でも最低掛け金の月五千円しかかけてくれていないケースも多いですからね。
新卒で入った会社を退職したい時の対処法
新卒で入った会社を退職してフリーターになりたい気持ちはわかりますが、上で述べたように注意点がたくさんあります。
個人的には、世間体も給料も悪くなるのであまりフリーターになることはお勧めできませんが…。
ただブラック企業で正社員で働かされていると、給料が低い割に責任だけは重いので「フリーターのほうがマシだろ…」なんて気がしてきてしまうんですよね。
新卒で入った会社を退職してフリーターになりたい時の対処法についてまとめてみましたので、参考にしてみてください。
退職して、デメリットを受け入れフリーターになる
新卒で入った会社を退職するのは勿体ないですが、「退職してフリーターになりたい」なんてほど追い詰められているのであれば、もう仕方ないかもしれません。
上で述べた注意点やデメリットを覚悟して受け入れ、フリーターになるのも手段の一つです。
世間体が悪くなったり結婚できる可能性がガクッと下がるのは仕方ありませんが、一応自分一人養うくらいはフリーターでも別に稼げますからね。
せめて社会保険に入れる会社でフリーターをすべき
もし本当に退職してフリーターになる場合は、せめて社会保険に入れる会社でフリーターをしましょう。
概ね従業員数501人以上の事業所でフルタイムかそれに近い働き方をしていれば社会保険加入対象になりますし、良い会社であれば中小零細企業でフリーターでも社会保険くらいは入れてくれる会社は結構あります。
求人票に「非正規でも社会保険完備」と書いてあるので、そういった社会保険に入れてくれる職場でフリーターをしましょう。
社会保険に入れれば、
- 老後手厚い厚生年金に入れる
- 怪我や病気の際も最長一年六か月傷病手当金が貰える
- 失業しても雇用保険から失業手当が出る
- 仕事中の怪我は労災保険から補償がおりる
- しかも会社が保険料を折半で半分払ってくれる
などのメリットがあります。
これらは正社員が受けられる保障と全く同じで、フリーターでも何かあった場合に安心して対応することができます。
未だに正社員でも社会保険に加入させてもらえない違法な会社も結構ありますので、そういうブラック企業で働くよりは、フリーターでも社会保険に加入したほうが安心して働けます。
部署異動を検討する
新卒で入った会社を退職する前に、部署異動を検討するというのも手段の一つです。
それといいますのも、もしかしたら単に今の部署があなたに合わないだけの可能性が高いからです。
会社が合わないと見限ってしまうのは勿体ないので、今の会社にいながら新たな環境にチャレンジしてみてからでも遅くはありません。
会社としても、あなたを採用するのにコストがかかっていると思いますし、辞められてしまうよりは異動で対応できるならそれに越したことはないと考えると思います。
ただブラックな会社ですと、異動を願い出ても何もしてくれない可能性もありますが…。
特に最近は人手不足の会社が多いので、異動させたくても人員的に無理、なんてケースも珍しくありません。
その場合は大人しく退職するしかないかもしれません。
一旦退職して失業保険で暮らしてみる
新卒で入った会社を退職してフリーターになりたいなんて考えてしまうのは、今の会社がかなりのブラック企業だからということが考えられます。
もうブラック労働に疲れ果て、働くことが嫌になってしまったのではないでしょうか?
特に正社員ほど長時間労働で酷使される傾向にありますからね…。
その場合は、いっそのこと退職してしまい、失業保険でしばらく暮らしてみるというのも手段の一つです。
自己都合退職の場合は、一年以上被保険者期間があれば失業保険を受給できます。
まぁ自己都合退職ですと受給までに三ヵ月の待機期間がありますし、貰える期間もせいぜい三ヵ月程度ですが…。
職業訓練を受ければお金を貰いながら学校に通える
もし退職して失業保険でしばらく暮らしたいのであれば、職業訓練校に通うことをお勧めします。
職業訓練受講期間中は、失業保険が延長してもらえるうえ、受講開始すれば自己都合退職の三か月の待機期間が外れるからです。
ただ受講開始までに一ヶ月以上失業保険の受給日数が残っていること、などの条件があります。
入学金や授業料はほぼタダで、テキスト代のみ負担、みたいな場合が多いです。
もし雇用保険の被保険者期間が短く失業保険が貰えない場合でも、条件を満たせば月10万円の職業訓練受講給付金が貰えます。
申請すればバイトも一定時間以内で可能なので、収入の補填も可能です。
長い訓練ですと半年とか一年近いものもありますので、とりあえず職業訓練でも受けてみるのも良いかもしれません。
転職エージェントに相談してみる
あとはやはり、新卒で入った会社を退職してフリーターになるのは勿体ないと思います。
今の会社の環境が悪いのであれば、フリーターになるよりも正社員転職をしたほうが良いからです。
幸い今は有効求人倍率も高いですし、仕事はたくさんある傾向にありますからね。
一度、転職エージェントに相談してみることをお勧めします。
今の仕事の悩み相談などにも乗ってくれますし、履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習などもしてくれます。
特にエージェントが扱っている非公開求人のほうが、一般的なルートで仕事を探すよりも、資金力のある良い会社が多い傾向にあります。
相談からでも無料で利用できますので、気楽に利用してみましょう。
⇒20万件以上の非公開求人!優良ホワイト企業を探すなら【リクルートエージェント】
まとめ 労働環境の良い会社を探せばフリーターにならずに済む
ブラックな労働環境の会社で働いていると、「退職してフリーターになりたい」なんて考えてしまう気持ちもわかります。
ですが新卒で入った会社であればあなたはまだ若いと思いますし、今は少子高齢化により若い人材の価値が上がってきています。
今よりも労働環境の良い会社に正社員転職できれば、わざわざデメリットの多いフリーターにならずとも人生は今よりも良くなると思うんですがどうでしょうか?
幸い今は有効求人倍率も高いですし、仕事もたくさんある傾向にあります。
今ならばもっと労働環境の良いホワイト企業にも行きやすくなってきていますので、もっと良い環境に移ってしまうことをおすすめします。