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- 「お客様は神様」は糞!
- たかが客だろ!ふざけんな!
- こういう思想が、ブラック企業を増やすんだよ!
そういった考えを持つ方は多いと思います。
最近は、日本の過剰サービスの問題点が指摘されることも増えましたからね…。
お客様は神様なんて言ってると、無料で過剰なサービスをしてしまいますし。
そういった部分は賃金にもGDPにも反映されませんから、生産性低下の原因になってるとも言われています。
確かに無駄な過剰サービスが多いですからね…。
この記事では、「お客様は神様!」みたいな客を神扱いする思想が間違っている理由を紹介していこうと思います。
Contents
お客様は神様!に反感を抱いている人は多い…
あなたのように、「お客様は神様!」なんて思想に反感を抱いている人も多いと思います。
実際ネットやSNSなどを見てみても、
「お客様は神様じゃねぇ!
おまえに過剰サービスしてたら、他の神様に迷惑がかかるんだよ!
サービスしてほしけりゃ金払え!」
「今のブラック企業問題ってさぁ、根底には取引先とか客が理不尽な要求してくるってのがあると思う。
大体お客様は神様とか言い出したからダメなんだよ。
客なんてバカなんだから、客は乞食くらいに思ってやったほうがいい。
調子乗りすぎなんだよみんな」
「お客様は神様とかいう会社はクソ!
大体客のほうが数多いんだから、一人の客にそんなに丁寧な対応なんてできませーん。
最低賃金でリッツカールトン並の接客求めてんじゃねぇよ!
クソ客は地獄に堕ちろ!」
こんな意見が散見されますからね…。
大分頭に来ている人が多い印象ですが…。
まぁこれは、演歌歌手の三波春夫さんが言ったみたいですが…。
そもそも「神様に対して歌う」みたいな意味合いで言っただけで、不本意な使われ方をして不服みたいですからね…。
都合良く、クソ客に使われてしまったのが原因でしょう。
サービスに正当な対価が払われなくなる
お客様は神様!なんて言い出すと、当然無償や格安で過剰サービスをする羽目になります。
そうなると、サービスに対して正当な対価が支払われなくなってしまうのです。
他の国を旅行したことある人ならわかると思いますが、コンビニとかの店員なんて基本無愛想ですからね…。
日本だとスマイルとか言われますが…。
最低賃金に近いバイトがほとんどなのに、どんだけ過剰サービスを求めてんだって話ですよ。
他の国はそんな無駄な部分にコストをかけませんので、生産性も高いんです。
これ、目に見えない部分ですが、過剰サービスになると従業員も疲弊するじゃないですか。
でもその分お金が余分に発生するかっていったら、発生しないんですよ。
結果GDPが下がったり、経済が悪化したりします。
お客様は神様!なんて言っても、大して金も払わない客が気持ちよくなるだけです。
そんなのは糞そのものと言えるでしょう。
神様のために、残業や休日出勤が発生する恐れも
お客様は神様!なんて言ってると、当然仕事量も増える傾向にあります。
- 無駄に神経使う
- 無駄な無償サービスが増える
- 価格を下げるために、サービス残業も
- 割に合わず、社員はどんどん辞めていく
こんなことになってしまうのです…。
そうなると当然仕事量も増えて、一人当たりの業務量も増大していきます。
必然的に残業や休日出勤が発生する可能性も高くなってしまいます。
ただでさえ我が国は労働環境が悪いのに、お客様は神様!なんて糞なことを言っているから、余計に悪化するのです。
そしてやがては割にあわない従業員が、更に辞めていきます。
正に悪循環と言えます。
しかも残業代や休日出勤手当なども、違法に支払われない傾向にあります…。
そんなことしたら人件費が上がってしまい、神様が払うお金が増えてしまいますからね。
お客様は神様!なんて糞の思想の前には、後には過労死やうつ病患者しか残らないでしょうね…。
こんなの、団塊世代とかが大量にいて安くこき使えたから成り立っただけですよ。
ハシタ金しか払わない客が、更につけあがる
お客様は神様!なんてのは、大抵客が言ってくるんですよ。
- 「は?お客様は神様だろ!」
- 「まけろや!神様やぞ!」
- 「クレーム入れるぞバカ!」
こんなことを言ってくる傾向にありますね。
そしてそんなこと言ってつけあがるのは、大抵ろくに金を使わない客です。
大体お金に余裕がある人たちなら、お客様は神様!なんてあまり言いませんからね。
…というか、仕事をがんばってるからそれ相応にお金が稼げるわけであって、お客様は神様!なんて言うのは大抵貧乏人です。
そんな金のない客に過剰サービスをしても、売り上げや利益が増えるわけでもありません。
そんな金を大して落とさない客は、神様でもなんでもありませんよ…。
むしろ従業員が消耗して離職率が上がる可能性があるだけ、害悪とすら言えます。
客の要求水準が上がり、働く人全員に迷惑がかかる
お客様は神様!なんてことを言い出すと、どんどん過剰サービスになっていきます。
そしてその分の対価は支払われません。
仕事が増えて残業になっても、対価が支払われず儲かっていないので、サービス残業になることも多いでしょう。
しかもその上、どんどん客の要求水準も上がっていくんですよね…。
だって、対価を必要とせず過剰サービスが受けられるから。
どんどん客はつけあがっていくんです。
そうなると働く人全員に、迷惑がかかります…。
一人がお客様は神様!なんて言い出して過剰サービスをし出すと、他の会社や労働者も神様対応を求められるからです。
まぁお客様は神様!を求める客も労働者なので、自業自得ですが…。
周り回って、殺伐とした社会になってくるのです…。
薄給で過剰サービスが求められると、人材も定着しない
お客様は神様!なんて言い出すと、当然正当な対価が得られないなか過剰サービスをすることになります。
そうなると当然、労働負荷が高い割に、給料も低いみたいな状態になりがちなんですよね…。
そうなると当然、人材も定着しません。
お客様は神様!なんて言いがちな、
- 外食産業
- 小売業
- 宿泊業
- その他サービス業
などは、まさしくそんな感じです。
低賃金で働かされる割に、仕事がきつくて割に合いません。
今は都内のコンビニや飲食店なんて、外人ばかりですからね…。
その外人も、もっと良い仕事が見つかればさっさと辞めて他に行きますし。
お客様は神様!なんて言っても、誰も得をしません。
客は一時的に過剰サービスを受けられて気持ちいいでしょうが、働く人は疲弊していきますからね…。
この労働人口が減少していく現代、お客様は神様!なんて糞な考えは、長続きしないでしょう。
日本は少ないお金で良いサービスを受けられる良い国だとは思うが…
最近は発展途上国でも、経済発展して物価や人件費などもあがってきています。
中国や東南アジアでも、物価や人件費が上昇してきてますからね…。
そういったかつては発展途上だった国でも、都市部だとかなり人件費が上がってきてます。
多分、日本の地方の賃金に肉薄してるくらいにはあがってきてますね…。
中国台湾あたりの都市部なら、日本円換算で月10万円くらいは稼いでる人増えてますし。
当然物価も上がってきています。
そんな中、日本はデフレが進んでいますし、お客様は神様!なんて言う文化も未だに根強いです。
つまりは少ない金額で、良いサービスを受けられるんですね。
これについては、海外から来る観光客も素直にほめてますし。
ただ、「日本はサービスを受ける側は良いけど、絶対働きたくない」とか言われてますね…。
少ないお金で良いサービスが受けられる良い国だとは思いますが、働く方としてはたまったものではありません。
これからは労働人口も更に減っていきますし。
お客様は神様!という思想の会社なら、転職も検討を
こんなページ見ているあなたは、お客様は神様!なんて考えを押しつけてくる会社で働いているのかもしれません。
実際そういう会社多いですし、中高年以上の世代ほどそう考えてるような気もしますね…。
そういった考えが日本の発展を支えてきたのも事実だとは思いますが、もうそんな考えも通用しなくなってきてると思います。
労働人口は更に減って人材確保が難しくなってきてますし、これから日本は更に落ち目になっていきますからね…。
働くほうとしては、負荷だけ増えてたまったものではありません。
幸い今は有効求人倍率も高く、転職はかなりしやすくなってきています。
今のうちに、お客様は神様!なんて考えを押しつけてくる会社からは、抜け出しておいたほうが良いかもしれません。
そんな会社で働いていても、消耗するだけですからね…。
まとめ
お客様は神様!なんて思想は、やはり糞だと思います。
まぁこういう考えは、ネットを中心にかなり広がってきたとは思いますが…。
まだ中高年以上の世代には、メジャーな考え方ですね…。
そういったダメな先輩方がお客様は神様!なんて言い出したから、バカな客がつけあがるんですよ…。
まぁそんなこと言ってくる会社は、ろくなもんじゃありません。
もしお客様は神様!なんて考えを押しつけてくる会社に勤めているのであれば、早めに転職することをお勧めします。
そういった会社は残業代などもきっちり出ず、給料も上がらない傾向にありますからね…。
今なら有効求人倍率も高いので、そんな糞な考えの会社から抜け出すならチャンスだと思います。