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社畜生活よりも、刑務所の囚人のほうがマシなんじゃないか?
刑務所ならサラリーマンと比較して残業とか休日出勤とかないし…
もう社畜生活にも疲れたし、刑務所入ろうかなあ
とお考えの、仕事が忙しすぎて「社畜より刑務所行った方がマシ」と思い始めている会社員の方のためのページです。
最近は労働環境の悪いブラック企業があまりにも多いため、刑務所のほうがマシ!と考えてしまう人は珍しくないと思います。
私もブラック企業で月300時間以上働かされていた経験がありますし、当時は「これなら刑務所入ったほうがマシかもな…」と考えていましたので、説得力のある話ができると思います。
これ、ネットではかなり前から言われていますよね。「サラリーマンと囚人の比較表」みたいなやつ…。
囚人はどんなダメな奴でも適度な仕事が与えられ、残業も休日出勤もなく、週休二日制っていう。
確かにこれだけ見れば、ブラック企業で使い潰されている社畜よりはマシに移ります。
ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
この記事では、刑務所の囚人生活のメリットデメリットと、社畜サラリーマンで刑務所以下の待遇で働かされている時の対処法を解説します。
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刑務所の囚人生活のほうがマシだと考える人は珍しくない
最近はあなたのように、サラリーマンよりも刑務所のほうがマシだと考える人は珍しくありません。
ネットやSNSを見てみても、
こんな意見が散見されますね。
これから格差が更に拡大していくと、刑務所をセーフティーネットとして利用しようとする人は増えていくのかもしれません。

「刑務所は至れり尽くせりでサイコー!」と言う受刑者も
刑務所の方がマシなんて本当かよ、と思いますが、「刑務所は至れり尽くせりでサイコー!」と言う受刑者もいるようです。
刑務所ならば生活費の不安などもありませんし、衣食住も無料ですからね…。
シャバでブラック労働など酷い生活をしていた人ほど、相対的に刑務所の方がマシになってしまうのかもしれません。
刑務所で囚人生活のメリット!社畜サラリーマンよりマシ!?
刑務所も昔は酷かったようですが、最近は受刑者の人権にも配慮されるようになってきています。
刑務所生活のメリットを解説しますので、参考にしてください。
刑務作業には残業はない!社畜は人手不足で残業+休日出勤が常態化
刑務所が会社員よりマシな点として、刑務作業には残業がないことが挙げられます。
残業があると刑務官の負担も増えてしまいますので、原則1日7時間で終わりです。
しかしシャバでは人手不足が深刻なため、残業に加えて休日出勤までさせられるケースが多いです。
刑務所は楽すぎると文句を言うブラック企業も
最近はシャバのブラック企業が「刑務所は楽すぎる!シャバでは通用しない!」などと文句を言っているようです。
シャバのほうがおかしいと思うのですが、これではブラック企業の社畜が緊急避難的に刑務所を目指すケースも珍しくないでしょうね。
日本は企業側に甘く労働者に厳しすぎますし、グローバル化によって企業間の競争も激化しすぎているため、相対的に刑務所のほうがマシになっているのです。
衣食住タダ、医療費も無料!
刑務所が会社員よりマシな点として、衣食住タダ、医療費も無料な点が挙げられます。
会社員をしていたら、僅かな手取りから家賃を払い、生活費も捻出しなくてはいけません。
ローンや奨学金の返済などがあれば、当然それらも手取りから払わなくてはいけません。
しかし刑務所は衣食住も医療費もタダですし、収入がないのでシャバに借金があっても返済できず金融事故になるため払えません。
医療刑務所でがんの手術をした元日本赤軍幹部も
元日本赤軍の幹部が医療刑務所でがんの手術をしたことも有名ですね…。




医療費は税金で賄われていますのでもちろん無料です。
高齢受刑者の増加により、刑務所内でリハビリや介護を行うケースも
会社員よりも刑務所がマシと思われる理由として、最近は刑務所内で介護やリハビリをしてくれるケースが増えていることも挙げられます。
日本は超高齢社会に突入して久しいですが、刑務所の中も例外ではありません。
足腰が立たなくなれば刑務作業などのお勤めを全うできませんので、刑務所内で介護やリハビリをせざるを得なくなってきています。








シャバでも施設に入れない人が多いのに、悪いことをしたのに恵まれ過ぎでは…?
「介護付き無料老人ホーム」なんて言う人もいますね…。
再犯防止のため刑務所内で職業訓練も受けられる
どこの刑務所かによっても変わってくるようですが、最近は再犯防止のために刑務所内で職業訓練も行われているようです。
介護職員初任者研修
理容師
自動車整備士
などの資格が取れたりするようですね。

シャバでも職業訓練は受けられるが…
ちなみにシャバでも職業訓練校はありますし給付金も貰えます。
職業支援・給付金などについて知る|ハロトレ特設サイト|厚生労働省
しかし刑務所なら衣食住医療費無料で、実務経験を積みながら学べるのがメリットです。
一部の刑務所では車検を受け付けており、受刑者が有資格者の刑務官から指導を受けながら自動車整備をしたりしています。
車検を受け付けている刑務所もあり、比較的安く受けられるようです。
シャバは深刻な人手不足!前科者でも昔より仕事に困らない
最近はシャバが深刻な人手不足のため、前科者でも昔より仕事に困らなくなってきているようです。
少年院や刑務所出所者向けの専門の求人雑誌まで出ていますね…。
『Chance!!』閲覧・購読 | 非行歴・犯罪歴のある方の採用・教育支援|(株)ヒューマン・コメディ (human-comedy.com)
特に人手不足の建設業や運送業、介護職などは「協力雇用主」として、出所者の就職先になるケースが多いようです。
それらのブルーカラー労働は本当に人手不足が深刻なため、刑務所内で合同企業説明会を開催したり、優秀な受刑者を取り合っているようです。
ネットを見ていると、「昔は刑務所にいましたが今は正社員就職して結婚し子供もいます」みたいな人はたまに見ますね…。
老齢年金生活者の場合、刑務所収監中でも年金は振り込まれ続ける
ちなみに老齢年金生活者の場合ですが、刑務所収監中でも年金は振り込まれ続けます。
刑務所ならば衣食住医療費無料でタダで暮らせるため、出所後にはまとまった金額が溜まっているようです。




刑務所生活のデメリット!こういう点は会社員のほうがマシ!
刑務所生活のメリットを挙げてきましたが、当然ながらデメリットも多いです。
刑務所生活のデメリットを解説しますので、参考にしてください。
刑務所に入ると家族も犯罪者扱いされるケースも!
冗談で言ってるんならいいですが、実際刑務所に入るってなったら、色々なものを失うことになります。
結婚してたら、離婚になる可能性が高いでしょう。
子供がいるなら当然会えませんし、父親が犯罪者となると学校でいじめられたりもするでしょう。
親や親戚も泣くでしょうね。
自ら死を選ぶ犯罪者家族も…
特にテレビで特集を組まれるレベルの凶悪犯罪を起こした人間の親族は、所属しているコミュニティで村八分にされる可能性があります。
自ら死を選んでしてしまう親族も多いみたいですね…。
世間からの風当たりに耐えられないのでしょう。
あなた一人だけなら、別に死のうがブタ箱にぶち込まれようが、構わないかもしれません。
ですが貴方の周りの人間まで悲しい思いをすることになってしまうのです。
家族はもはやいなくて天涯孤独ならば別ですが、あまりバカなことは考えないのが賢明です。
刑務所では賃金が不当に安い
刑務所では労役を貸されますが、刑罰としての労役ですので賃金は不当に安いです。
賃金というか厳密には「作業報奨金」という形ですが、これには最低賃金など適用されません。
等級に応じて上がっていくようですが、最初は月額1000円も貰えず、平均は月4000円程度のようです。
月4000円では、年間でも5万円くらいです。
10年いても50万…。
しかしシャバでもワーキングプアが増加!年収200万円では豊かに暮らせない
しかし最近はフルタイムで働いても年収200万円行くか怪しいワーキングプアの人も増えています。
こんな金額では豊かに暮らすことはおろか、貯金もできません。
病気になったら詰んでしまうでしょう。
刑務所ならば衣食住医療費無料ですし、ワーキングプアで生活に困るなんてことはありません。
刑務所は途中で辞めることができない!退職代行も使えない!
会社員であれば、イヤなら辞めることができます。
我々には職業選択の自由が保障されていますから、転職して他の会社に行くこともできるでしょう。
中高年の再就職は絶望的とは言われていますが、非正規の仕事くらいなら見つかりますからね。
死ぬほど人間関係がイヤならば、覚悟すれば別の職場に行くことができます。
ですがこれが刑務所だったら?
「イヤだから辞めます」というわけにはいきません。
刑務所なんて閉鎖的な環境ですから、いじめもあるみたいですし。
シャバでは最近「退職代行」なんてのが流行っていますが、当然ながら刑務所ではそんなハイカラなものは使えません。
刑務所に入ると社会的に終わる
当たり前ですが、刑務所に入ると社会的にあなたの人生は終わってしまいます。
まあ、何をするかにもよりますけどね。
ホリエモンや鈴木宗男氏などは、前科者ですが別に普通に生きられてますね。
有名になって信じてくれるファンがいれば、そこを基点に活躍できるでしょう。
ですが大多数の人は、そこまで割り切れないでしょう。
刑務所に収監されていた某ホリエモンも、プライドを意図的に捨てているみたいですし…。
まぁ刑務所生活のメリットでも述べた通り、最近は前科者でも仕事は見つかりやすくなってきているようですが…。
出所後生活に行き詰まれば結局再犯してまた税金の世話になるのがオチです。
一生刑務所にいることになりかねない
囚人というのは再犯率が高いです。
再犯率は40%以上あるようですし、特に社会復帰が絶望的な中高年~高齢者では何度も刑務所に舞い戻っている人が多いようです。
やはり、一度刑務所に入って空白期間ができてしまうと、再就職が難しいのでしょう。
再就職できて生活が安定すればいいですが、そこまでいけない人が多いのだと思います。
そうなれば、刑務所でしか生きられない人になってしまいます。
人生のほとんどを刑務所で過ごす…なんてことにもなりかねません。
「社畜よりは刑務所の方がマシだろう」なんていい加減な考えで気楽に入ったら、一生を棒に振りかねないのです!
まあ軽犯罪くらいなら刑務所までいかないと思いますので大丈夫だとはおもいますが。
今は刑務所も収容率が限界を越えていますので。
囚人以下の社畜生活なら転職すべき!囚人は転職できない
そこまで今の会社での仕事がきついのであれば、一般的な選択肢をとりましょう。
つまりは転職です。
さすがに刑務所に入るよりは、給料安くてももっとゆとりを持って働ける会社に移った方がいいと思うんですがどうでしょうか?
正社員なら死ぬほど働かされる会社も多いですから、契約社員でもいいってことになればそれこそたくさんあります。
そもそも刑務所の囚人より社畜が勝っている点として、「嫌ならばいつでも転職できる」ことが一番大きいです。
刑務所の囚人は、刑期を全うするまでシャバに出られませんからね…。
幸い最近は転職も一般的になってきていますし、昔に比べて正社員の仕事も多い傾向にあります。
帝国データバンクの2025年4月の調査によると、51.4%の企業が「正社員が足りていない!」と回答しており、最も高い情報通信業では69.9%と深刻な人手不足が続いています。
一日でも若いほうが転職には有利ですから、早めに動いておくと良いでしょう。
⇒あなたの転職市場価値や向いてる仕事は?無料のコンピテンシー診断なら【ミイダス】
まとめ
日本は一応先進国ですが、労働環境が悪すぎて労働後進国と言われたりします。
労働基準法が形骸化しており、労働基準監督署に相談しても何もしてくれなかったりしますからね…。
刑務所のほうが、ちゃんと法に則って運用されているということですね。
だから相対的に刑務所のほうがマシ…なんてことになってしまっているんです。
ですがやはり刑務所に入るというのは、ないですよ。
大人しく転職して、新天地を求めた方がいいと思います。
一日でも若いほうが転職には有利ですから、早めに動いておいた方がいいでしょう。
刑務所より酷いブラック企業を脱獄するなら今がチャンスですので、勇気を出して転職してしまうことをお勧めします。
というか犯罪犯す勇気があるなら、さっさと転職したほうがいいと思います。