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- 部下が勉強しない!
- 勉強しないとこれから先厳しいのに…
そういった悩みをお持ちの方は今のご時世珍しくないかもしれません。
昔から「日本人は学生の時は勉強するが、社会人になると勉強しない」なんて言われていますからね。
日本の社会人の勉強時間はほぼないと言われていますし、企業も人への教育投資に消極的です。
猛勉強して一流大学を出たものの、社会人になった途端勉強しなくなり錆びつく…なんていうのはよくあるパターンです。
しかし、勉強をしろと言っても、やはり本人がやる気を出さないとどうしようもないと思います。
ですが今は社会の変化スピードも速いですし、常に勉強して行かないと時代についていくことができません。
特にIT系の会社や、新しい技術を日々取り入れている会社ですと、勉強していかないと日々の業務にも支障が出てしまう場合も多いのではないでしょうか?
この記事では、部下が勉強しない時の対処法について解説します。
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勉強しない部下がいて悩んでいる人は少なくない
最近はあなたのように、勉強しない部下がいて悩んでいる管理職の方は少なくないようです。
ネットやSNSを見てみても、
専門的な技量を持たない(練習しなくて勉強しない)部下を使った事がありますが、仕事の指示をしたら「そんなのできるわけないだろう」と逆ギレされた思い出があります
3日で解雇でした— ハブ山@いんちょ (@habuyama2000) April 20, 2022
パワハラを擁護するつもりは全くないのだが、本当にちゃんとやらない役者とか、勉強しない部下とか、努力が感られない人でも怒鳴ってはいけないということなのだろうか?「叱る」ならばいいのか?それともそういう相手でも褒めて伸ばす努力をこちらがしなければならないのだろうか?ああ、難しいな。
— 山口敦史 (@EDY_Actors) March 21, 2022
勉強しない部下は不要と伝えてある。勉強する方法はいくらでも教えてあげる。自分のチームには向上心がない人間は、要らない。
その代わり向上心がある人間には全力で与える。
これって自分の主従観にも多少影響があるのかも?と最近。
もちろん相手と作っていくという前提はあるとしても。— 直樹 (@naoki_unlimited) July 31, 2020
勉強しない部下や後輩「勉強しろや」つってもしないからね
教育係ってめんどくさいよね()— たまゆニキ (@tamayu_kimowota) December 16, 2019
なんだか心折れた。もう弊社辞めたい…
もうエクセルファイルのピンポンと会議ごっこと勉強しない部下(年上)の相手はやだお…— spooky (@spooky_hackers) August 8, 2018
こんな意見が散見されます。
そもそも日本の教育制度自体、未だにつまらない暗記や板書きが主体で、「勉強=苦痛なもの」と刷り込まれている人が多いです。
日本は労働時間も長い傾向にあって勉強時間なんてなかなか取れないため、業務時間外にわざわざ勉強なんてしたくない人が多いのです。
社会人の1日の平均勉強時間は僅か7分!勉強なんてしない人が多い
最近はあなたのように、勉強しない部下をお持ちの方は多いと思います。
そもそも部下だろうが上司だろうが、最近の社会人は勉強しないと言われていますからね。
総務省の「令和3年 社会生活基本調査結果」によると、社会人の1日の平均勉強時間はわずか7分となっています。
なんと全く勉強していない0分の人は96%もいるようです。
リアルの周りで勉強している社会人なんて、見つける方が難しい🤔
社会人の平均勉強時間/日 は7分。
なので勉強してるだけでレアキャラ💦
子供に勉強しろというより、勉強してる背中を見せれる人でありたいですね。
本来、勉強自体よりも、その意義を教わっておくべきなのかも😓
— ロロン@AI × UEFN (@lolon_uefn) May 18, 2021
そもそも日本は転職して年収が上がる人は3割くらいしかいないと言われており、勉強してキャリアアップ!なんてのはごく一部の勝ち組だけです。
転職でそんな簡単に年収上がらない。
ネット上には「年収アップで転職成功しました」記事や報告が多いからって誤解しないで!
年収アップの転職割合は3割なんだから。そしてその3割にはちゃんと理由があるのよ。内定出る=年収上げられる、じゃなから!— 山本 (@maytell03) July 1, 2021
社内で勉強してもせいぜい資格手当が月数千円程度しかつかないケースが多いため、寝てたほうがマシなのです。
熱意ある日本人会社員は僅か5%という絶望的なデータも
そもそもお金が発生しない業務時間外まで勉強するなんていうのは、仕事への熱意が無ければできません。
しかしアメリカの調査会社が行った統計結果によると、日本の熱意溢れる会社員は僅か5%しかおらず先進国中最低レベルだったようです。




昔の人情溢れる日本型経営は消滅し、企業は隙あらばリストラや早期退職を迫ってきますから、多くの日本人会社員は「頑張ってもムダ」と諦めているのかもしれません。
日本の「熱意ある社員」5% 世界は最高、広がる差https://t.co/nRdIC7AzAl
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 14, 2023
こういったデータを見ると、部下が勉強しないからといってもあまり厳しく言えないかもしれません。
他の人は勉強しているのかよ、という話になります。
そもそも労働時間が長すぎて勉強どころではない可能性も…
しかし「勉強しないのは本人が悪い!自己責任!」なんてことも言いきれないと思います。
日本はブラック企業が多く、労働時間が長すぎて勉強どころではないケースが多いからです。
最近は日本人の労働時間は減ってきているなんてことも言われていますが、それは非正規が増えたと言うだけで、特に日本人男性正社員に限ると労働時間はほぼ横ばい…なんていうデータもあります。
日々の激務をこなしたうえで勉強もしつつ、恋人や家族とも過ごせ……なんてよほどのスーパーマンでなければ無理でしょう。
最近は国がリスキリング(学び直し)を推進しようとしていますが、人手不足で残業や休日出勤までさせられている人だと過労死しかねませんね…。
リスキリングを謳うのはいいんだけど、リスキリングする時間をくれ。
残業減らしてくれ— やんP (@yanyanyan_taro) October 4, 2022
#ふと思ったことをそのまま書く
リスキリング云々を発信する前に、労働基準法を改正して労働時間を1日に6時間、1週間に30時間に変えればいいのに。みんな時間ないと勉強なんかできない。
勉強しましょうなんて当たり前のことではなく、物理的な時間の確保をしたほうがいい。— まんぶ|働くを楽しく、もっと自由にしたい人 (@mamboo_channel) February 27, 2023
勉強に時間が取られたら、代わりに恋人を作る時間が無くなったり家族と過ごす時間がなくなったりして、必ずどこかにしわ寄せが行きます。
日本の少子化の原因も、こういう時間的要因で何割か説明がつきそうな気がしますが…。
私も以前ブラック企業に勤めていた時は、日々の業務だけで精一杯で休日は寝ているだけ…なんて生活になっていました。
逆に、その後会社を辞めてしばらく無職生活をして時間ができた時は、英語やプログラミングの勉強を勝手にやりだしたりしましたね。
時間的体力的余裕があれば勉強なんて勝手にやり出すと思いますが、それがなければ勉強どころではない…というのが本当のところでしょう。
ただ業務時間外で勉強させるとブラックだと思われる可能性も…
部下に勉強してもらいたいと上司が考えるのは当然の感情だとは思うんですが…。
そこで部下が勉強しないというのは、業務時間外の勉強のことだと思います。
やはり業務時間中は仕事に精一杯ですから、なかなか勉強の時間なんて取れないでしょうし。
仕事の勉強会なども大抵業務時間外に行われますからね。
そこで部下に勉強することを強制してしまうと、ブラック企業だと思われてしまう可能性も高いです。
まあ転職会議を鵜呑みにするのもフェアじゃないかもしれないけど、年収300万で「エンジニアは時間外も勉強するのが当たり前」とかブラック企業経営者以外の何物でもない。 https://t.co/TyoZjEaQV2
— きや@SDGs東京 (@kiya__na) September 7, 2018
最近の人はブラック企業や労働環境の悪さに敏感ですからね。
特に部下となると若い方が多いでしょうから、あまりきつく言うと辞めてしまう可能性も高いです。
最近は特に転職もしやすいですからね。
ブラックだと思われてしまうと、部下の会社への心も離れてしまい転職を考え出してしまうかもしれません。
それだけならまだいいですが、最近は簡単に会社のブラック情報がネットで拡散されてしまう時代ですからね。
ネットに「ここは業務時間外に勉強を強制してくる会社です!」なんてことが共有されてしまうと、その会社に入社を希望する人も減ってしまう恐れもあります。
勉強のやる気を起こさせるのが一番!その仕事の意義を話して気付いてもらう手も
部下に勉強させるためには、やはり本人のやる気を引き出すことが一番です。
一方的に「勉強しろ」なんて言っても、勉強をしないでしょうし。
結局は本人にやる気を出してもらわないことにはどうしようもありません。
その為には、勉強をすることに意義を見出してもらうのが良いと思います。
それにはその仕事をやる意義を見出してもらわないといけません。
その仕事はどういう意味や目的があるのかを明示することで部下は意義を見出して自ずから仕事をするようになる、単にやらせるだけではモチベーションが上がらない、というようなことを主任研修でも習ったわけだけど、こういうのってスポーツでも同様ではないんですかね。
— スパルタ (@sparta_cc) November 5, 2017
最近はやりがいという言葉が普及して久しいですが、やはりその仕事をやる以上意味のある、意義のある仕事をしたいと考えている人は多いですからね。
給料が安くてもやる意義がある仕事であれば、長く働いている人も多いですし。
部下と話し合って仕事の意義や熱意を伝えるしかない
とにかくその部下と話し合って、
- この仕事はこんなに社会に役に立つんだ!
- こんなに意義がある仕事なんだよ!
- この仕事がなければ困る人はたくさんいるんだよ!
- だからもっと勉強をしようね!
こんな風に言えば納得して勉強しだすかもしれません。
ただ、我が国の会社員は先進国で一番モチベーションが低いとも言われています。
そもそもあなた自身がその仕事に意義を見出していなければ、人に偉そうに言う資格もありませんからね。
ただ結局は心を動かすのはこういったハートの部分だと思いますので、できる方であれば、やってみるのも良いかもしれません。
社内試験や資格試験を課して、無理矢理勉強させる手もあるが…
部下に勉強をさせるためには、「これも仕事の一環だ」と認識させるのが良いかもしれません。
特に最近の若者は割と真面目で、言われた事はこなす傾向にありますし。
ただ業務時間外に勉強しろとなると、やはり「なんでそこまで会社に人生を拘束されなければならないんだ」ということになってしまいます。
それでも勉強してほしいのであれば、勉強した成果を測る社内試験を実施したり、資格試験を受けさせるというのも良いかもしれません。
そうすれば勉強することで成果が目に見えますからね。
業務に役立つから取ると言うより、資格手当が貰えるから取るんだけど
— チャッピー@bethere参戦中 (@rin_chappy) February 3, 2021
じゃあ何のためにやってるかというとスキルアップなんて事はてんで思ってなくて単純に資格手当が貰えるから…な……金のためならやるさ……???
— 永井 (@ddddddmngi) November 1, 2015
ただこれはあなたの一存だけでは決められずに、上の人間とも話し合って決めることになると思いますが…。
結局はこうやって社内で義務化してやっていくしかないのではないでしょうか?
ただ、労働時間が長い会社だと勉強する時間が取れない!負担を強いるだけになり離職率が高まる恐れも
労働時間が長いブラック企業だと、こうなってしまう危険性があります。
私も以前勤めていたブラック企業で、毎日12時間以上働かされ休日出勤もさせられたうえで「この資格を絶対取れ!」みたいに言われた時は「ふざけんな」と思いましたし。
その会社は結局すぐに辞めました。
「ただでさえ忙しいのに、更に社内試験の勉強もしろだと!?ふざけんな休ませろ!」…というのが社員の本音です。
片付けてたら社畜時代の給料明細でてきて笑う
25日プラス休出2日(計27日)
見込み残業60時間越えこれで資格取れとか言われてたもんなぁ
— ポテサラれたす (@retasuretasure) May 5, 2017
毎日残業させて、毎週休日出勤させて、それでいてよき資格取れなんて言えるよなぁ。良くて週休0.5日悪くて週休0.3日だぞ。資格勉強どころか労組の方も時間作れねぇ。マジで助けて
— かきみーらさん🌖がんばらない (@yuu_kakimira) June 13, 2016
人間は仕事だけにかまけているわけにも行かず、家族と過ごしたり趣味を充実させたりもしたいのです。
そんな会社からは、人はどんどんいなくなっていくでしょう。
休みなく働かせているくせに「健康管理は自己責任だから」とかいうクソ企業に似てますね。
そもそも時間がなければ、本人の努力でどうこうできる部分なんてほとんどありません。
しかしやる気のない社員ばかりの会社だと、これから先は厳しいかも…
上でも述べたように、そもそも最近は勉強をしないという方は多いです。
時代の変化が早くなってきているので、そうやって勉強していかないとなかなか社会の変化についていけなくなってきているので結構やばいのですが…。
そんなやる気のない、勉強する気もない社員ばかりの会社だと、これから先はかなり厳しくなっていくかもしれません。
特にこれからは外国人労働者などもどんどん入ってきますし、テクノロジーの発達では人工知能の台頭もあります。
そんな勉強しないやる気のない社員ばかりの会社ですと、そう先は長くないかもしれません。
最近の技術革新のスピードは本当に早いです。
日常的に勉強したり情報を取り入れていかないと、ついていけなくなってしまいますからね。
沈みゆく船だと薄々思っているのであれば、今のうちに転職を検討するのも手段の一つです。
勉強しない部下相手に消耗しているのであれば、今のうちに動いておくのも良いかもしれません。
勉強すれば報われるよう、手当てをつける手も
部下が勉強しないというのは、勉強しても報われないと思っているからではないでしょうか?
ただでさえ最近は人手不足で1人当たりの業務量も増加してきていて、厳しくなってきていますからね。
それなのに業務時間外にも勉強しろというのは、何かメリットがないとやらないでしょう。
できれば勉強して試験を突破すれば資格手当がもらえたり、何らかのインセンティブがあるとやる気が出るかもしれません。
資格手当が出るのであれば、勉強を頑張る会社員はたくさんいますからね。
部下が勉強しないというのは、そういった報われない会社なのではないでしょうか?
そういった場合は上の人間に掛け合ったりして、少しぐらいは手当を出すようにすると勉強のやる気も出てくるかもしれません。
結局は本人がやる気を出さないとどうしようもないかも…
部下に勉強させるために色々と工夫を凝らしている管理職の方は多いと思います。
ですが結局は本人がやる気を出さないとどうしようもありません。
四六時中部下を監視しているわけにもいきませんし、鞭を打って勉強させるわけにもいきませんからね。
というかそもそも長時間労働だったり仕事が多すぎると、業務時間外まで勉強なんてする時間すらありません。
なかなか厳しいのではないでしょうか?
まぁそういった勉強しない人達ばかりの会社というのは、これから先技術の発展でかなり厳しくなっていくと思います。
これからはさらに時代の変化のスピードが速くなっていきますからね。
沈みゆく船だと認識しているのであれば、今のうちに他の会社に移るのも良いかもしれません。
⇒あなたの転職市場価値や向いてる仕事は?無料のコンピテンシー診断なら【ミイダス】
まとめ
部下に勉強させる方法は色々とあると思いますが…。
結局社内試験を導入したりして実質業務化してしまうしかありません。
特に最近の若者は真面目ですから、これも仕事の一環だということがわかれば真面目に勉強するかもしれませんし。
ただそもそも労働時間が長すぎたりすると、業務時間外に勉強なんてする時間もなく難しいかもしれませんが…。
特に業務時間外に勉強させたりするとブラック企業だと思われてしまい、転職されてしまったりネットでブラック企業の情報が拡散されてしまったりしますからね。
まぁあまり厳しいと感じているのであれば、あなたも早めに転職を検討した方が良いかもしれません。
労働時間が長いと勉強する時間なんて取れませんし、日々の業務をこなすだけだと時代に取り残されて行ってしまいます。
そんな勉強しない、そもそも時間がなくてできない会社はこれから厳しくなっていくので、今のうちに動いておくと良いかもしれません。