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- 介護士だけど、「誰でもできる仕事」とか馬鹿にされる!
- 人の役に立つと思って始めたけど、もう辞めようかなぁ
- 文句言うなら、お前ら自分で親の面倒見ろよな!
そういった悩みをお持ちの方は、今時珍しくないかもしれません。
介護士は特に「誰でもできる仕事」なんて言われる傾向にあると思いますね…。
実際は、決して誰でもできる仕事ではないのですが…。
これからは介護職員が不足し更に足りなくなるというのに、こんなこと言われて一体誰がやるんですかね?
まぁそうやってバカにする人は、介護離職して自分で親の面倒見ればいいと思いますけどね…。
この記事では、介護士が「誰でもできる仕事」と思われやすい理由と、そんな時の対処法について解説します。
介護士の方で「誰でもできる仕事」とバカにされた経験を持つ方は多い!
やはりあなたのように介護士の方で、「誰でもできる仕事!」とバカにされた経験を持つ方は実際多いと思います。
実は私も一時期介護士してましたが、その時も周りの人に言われましたからね…。
同僚にも言われましたし、これはかなり根が深い問題だと思います…。
ネットやSNSなどを見てみても、
「介護士やけど、誰でもできる仕事っていうのやめへん?
誰でも勤まる仕事じゃないし、体感では入社してきた人の半分以上は一年以内に辞めるよ。
仕事が雑用的だからなんだろうけど、コミュ障の人には勤まらないし。
俺らいなくなったらお前ら親の介護どうすんの?
介護離職でもして、自分で地獄の自宅介護しろよ?
誰でもできる仕事なんだろ?」
「介護士ですけど、確かに誰でもできる仕事かもしれません。
パートの中年女性でもやってますし。
でもあなた方がやっているような仕事は、誰でもできない仕事なんですか?
大抵の仕事はルーチンワークだと思いますよ^^;
誰でもできない仕事と思わせるのが上手いのかもしれませんけどw」
「昔は中卒や高卒が誰でもできる仕事を担ってたけど、今は大卒増えたからな。
介護士や保育士みたいな、バカにされる仕事は誰もやらんよ。
こういった仕事がないと、俺らは自力で親や子供の面倒をみないといけないわけだけど。
みんなバカにしてるから、誰もやりたがらないんだから仕方ないよね。
みんなで地獄見てどうぞ」
こんな意見が散見されますからね…。
なんか、かなり腹に据えかねている介護士や保育士の方が多い印象ですね…。
以前某有名起業家が、「介護や保育なんて誰でもできる!」とか言って炎上してましたが。
個人的には、バカにされてまでやる仕事ではないと思いますよ…。
「勉強しなかったから、そんな仕事にしか就けなかったんだから自己責任」とかいうバカもいますからね…。
介護士は人手不足で採用されやすいので、バカにされやすい
介護士が誰でもできる!と言われやすいのは、これが原因として大きいような気がします。
人手不足でかなり採用されやすいため、バカにされやすいのです。
実際私も介護士やってた頃は、40代50代未経験でもバンバン入社してきてましたからね…。
それで続くようなら、割とすぐ正社員登用されます。
リーマンショック後あたりの仕事が少なかった時期は割と施設側も選んでましたが、その時期くらいじゃないですかね、選んでたのは。
前科者でもなれる傾向にあるため、確かに誰でもできると言われやすいのかもしれません。
まぁ、これからは介護士なんて更にやる人がいなくなるでしょうけどね。
施設があっても人がいなくてオープンできない!なんて事態にもなってますし。
既にある施設も、人手不足で廃業するところも増えてきています。
まぁ、「介護は誰でもできる!」なんていってる方々は、ご自分で両親の介護をすればいいんじゃないですかね?
介護離職していただいて、地獄をみていただくしかないと思います。
介護は中高年女性が多いため、誰でもできると思われやすいのかも
介護職を担っているのは、主に中高年女性が多いです。
女性メインの職場の割に正社員も多いですが、パートの方が多いですよね…。
「中高年女性でも勤まっている」という現実がありますので、誰でもできると思われやすい面はあると思います。
ただそれ故人間関係が悪いので、誰でも勤まるわけでは決してありませんけどね…。
ただこれまでは団塊世代などの中高年女性人材が大量にいましたが。
これからは少子化で若者人口が減ってきていますので、そうもいきませんよ。
今はパートなどの非正規を活用してる会社を中心に「主婦活用」なんて言ってますが、それも若者人口減少に伴って限度がありますからね。
これまでは中高年女性を、低賃金低待遇のパートで散々コキ使ってもやってこれましたが…。
他にいくらでも待遇の良い仕事なんてありますから、「介護は誰でもできる仕事!」なんて馬鹿にしてたら、中高年女性にもソッポを向かれるでしょうね。
家庭内での介護を見ていた人も多いから
介護士が誰でもできる仕事と思われがちなのは、これも要因としてあると思います。
家庭内で、家族の介護をしていた親などを見て育った経験がある方も多いのではないでしょうか?
- 祖父母
- 親戚
- 近所の人
などなど。
割とそういった介護をしている人は、身近にいますからね…。
「周りの普通の人が介護なんてしてるんだから、誰でもできるんだろう」と刷り込まれても不思議ではありません。
個人的には、主婦なども同様の理由でバカにされがちなんだと思いますね…。
小さい時から主に母親が、当たり前のように家事をしてるのをみてるわけですから。
ただ、当たり前ですが決して楽して介護なんてできませんからね。
小さい時などになんとなくそういった光景を見ていると、誰でもできると思ってしまうのかもしれません。
一日だけなら割と誰でもできるかもしれませんが、毎日やってくのは大変ですからね…。
仕事が見つかりやすい今のうちに、介護士からは転職すべきかも…
やはり介護士となると、「誰でもできる仕事!」なんて馬鹿にされる傾向にあると思います…。
一日だけなら誰でもできても、ずっとやってくなんて適性がないと絶対無理だと思いますけどね…。
ですが残念ながら世間の人は介護士を「誰でもできる仕事」と思っていることも多く、未だにボランティアか何かと勘違いしてる人もいますからね…。
正直、そんな誰でもできると思われてるような仕事なんて、続けなくていいと思いますよ。
幸い今は有効求人倍率も高く、かなり仕事が見つかりやすいですし。
有効求人倍率も1.5倍を超え、正社員の有効求人倍率も1倍を超えるほどまでに回復してきていますからね。
介護業界から異業種への転職も、かなりしやすくなってきています。
そもそも若年世代の人口が減ってきていますからね。
特に介護業界なんて一般的にブラックと思われてますし。
そこで勤まってるなら「根性がある人材」という評価も貰いやすいと思います。
まぁそのまま続けても、薄給な上に「誰でもできる仕事」なんて馬鹿にされますからね…。
介護職ってだけで、結婚の際も「介護職なんて低賃金なのに、娘を養えるのか?」なんて言われて結婚反対される人もいますし。
実際そういう人周りにいますし、介護業界は男の寿転職が多いですからね…。
無理にそんな仕事続けなくても他に良い仕事はたくさんあります。
さっさと転職してしまった方が良いでしょう。
とりあえず転職サイトにでも登録して、求人を眺めてみるといいと思います。
私もそうですが、大抵の人は「会社を辞めたい」と考えたら、求人を眺めるところから始めますからね。
いい会社に行けるか?は求人がでるタイミング次第なので、登録だけはしておくべきです。
こちらの転職サイトは、自分の転職市場価値を診断してくれたり、リモートワークに特化していたりするので、「今の働き方でいいのかな…?」と考えたら気楽に登録してみるといいかもしれません。
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介護職員が著しく不足する都会に引っ越し、給料アップを目指す手も
或いは、こういう手段もあります。
都会、特に東京などでは、介護職員は著しく足りていません。
介護なんて汚れ仕事をやらなくても、仕事なんていくらでもありますからね。
みんな、仕事を探すときには介護職員なんてのは避けて探すようにしているんです。
市場原理が働いて、介護士は都会ではかなり貴重な存在になっているんです。
「誰でもできる仕事!」なんて言ってたら人が集まらないため、待遇もかなり高めです。
東京の介護職員ですと、年収400万以上もらっている人も多いですからね。
それでも賃金高めな東京ですと安いほうですが、地方じゃ介護職で年収400万以上なんてまず無理ですからね…。
東京だと、派遣でも1夜勤三万円くらい出す施設も増えてきています。
どうせ「誰でもできる仕事」なんて馬鹿にされるのであれば、需給ギャップで給料が上がっていて重宝される場所で働いた方が良いでしょう。
単に働くフィールドを変えるだけで、一気に給料が上がる可能性があるんです。
介護職員なんて、資格がなくても経験者であれば日本全国どこでもすぐに働けますから、すぐに引っ越してしまうのも手段の1つです。
地方はまだ人材の数の割に仕事が少ないことも多いですが、東京なら介護人材なんて少ないですからね。
重宝されやすいので、そういった自分を高く買ってくれる場所で働いた方が良いと思います。
職業訓練を受けて、生活費を貰いながら他業種の勉強をするという手も
介護職で「誰でもできる仕事」とバカにされていても、なかなか転職や退職に踏み切れない人が多いと思います。
生活費の不安もあるでしょうし、介護職の薄給では貯金もあまりできていない方が多いでしょうし。
そんな状態では、なかなか転職に踏み切る勇気が出てこないと思います。
ですが社会保険をかけているなら、当面は会社を辞めても失業保険が貰えますし。
しかも職業訓練を受ければすぐに失業保険が出ますし、訓練期間中は失業給付が延長して貰えます。
失業保険が貰えない、雇用保険をかけていなかった方でも、条件を満たせば月10万円ほどの生活給付金が貰える可能性があるのです。
職業訓練には、様々な分野の技術や知識を学べるコースもありますし。
都会などではITエンジニアを目指すコースなどもあります。
特にエンジニアは今人手不足ですし、30代未経験とかでも割と入社しやすくなってきています。
入学金や授業料は無料かほぼ格安で受けられますし、ほかにも様々なコースがあります。
「介護士なんて誰でもできる仕事!」なんて馬鹿にされながら低賃金で働いているのであれば、こういう手段を使って別業種を目指すのも良いと思います。
職業支援・給付金などについて知る|ハロトレ特設サイト|厚生労働省
これから介護士は更に人手不足で、厳しくなってきますので…
介護士は誰でもできる!なんて馬鹿にする人が多いですが…。
これからは更に労働人口減っていきますし、人口多くて嘱託で働いてる団塊世代もそろそろ鬼籍に入りだす頃ですからね。
介護士は更に人手不足になり、これから更に厳しくなっていくことが予想されます。
経済産業省の2018年の試算によると、2025年には介護職員が43万人不足すると言われていますし。
更に団塊世代が85歳を超える2035年には、79万人も介護職員が不足すると言われています。
他の業種でも人手不足が著しいのに、これから更に厳しくなっていくでしょうね…。
介護なんて低賃金でイメージも悪く、更に「誰でもできる」なんて言われたら誰もやりませんよ。
幸い今は有効求人倍率も高く、仕事はたくさんあります。
「介護なんて誰でもできる!」なんて馬鹿にされながら低賃金で働くのもきついでしょう。
仕事が多い今のうちに、もっと給料もイメージも良い仕事に転職してしまった方が良いかもしれません。
今は本当に40代以降の世代は急激に減ってますので、採用されやすくなってきてますからね。
「介護は誰にでもできる!」なんて馬鹿にされたくないのであれば、今のうちに動いておくのも良いかもしれません。
まとめ
介護は誰でもできる!なんていう人は多いですが…。
経験者としては「じゃあお前がやれよ!」と思いますし、そんな仕事わざわざ続けることはないと思います。
私もさっさと転職してもっと良い仕事に就きましたし、同僚の女性にすら「低賃金だから結婚できないよ!」とか言われましたからね…。
女性なら産後復帰もしやすいので良いかもしれませんが、特に男性ですとさっさともっと良い会社に転職したほうが良いかもしれません。
私の周りでも、20代は介護やってたけど家族を養えないから結婚を機に転職…なんてパターンは珍しくもありませんし。
結婚しても低賃金を理由に離婚する人も結構いますね…。
まぁ幸い今は仕事多いですし、「誰でもできる!」なんて馬鹿にされながら低賃金で介護に従事する必要など全くありません。
できればもっと綺麗な仕事をしたいと思っている方も多いでしょうし。
今のうちに転職を検討するのも良いでしょう。