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- 準社員ってどんな感じなのかな?
- 準社員のメリットとデメリットが知りたい!
そういった考えをお持ちの方も今のご時世珍しくないと思います。
最近は人件費削減のために企業が正社員で雇いたがらない傾向にあります。
必然的に準社員や契約社員などの非正規雇用で雇う企業が増えてきているんですね。
今は準社員などの非正規雇用が全労働者の約4割もいるため、準社員で働く人も少なくありません。
バイトやパートとなると世間体も悪い傾向にありますが、準社員となると一応名前に「社員」とつくので、単純なフリーターよりは見栄えはマシです。
この記事では準社員のメリットデメリットと向いている人の特徴について解説します。
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準社員で働く人は少なくない
最近はあなたのように、準社員の肩書で働く人は少なくありません。
ネットやSNSを見てみても、
パートなんだけど、会社上では準社員っていう立ち位置。
学生(高校生)とほぼ時給一緒だけどね😭
バレないようにバイトしたい!!
(お金欲しい!!)— 花音(Kanon)☆リクライ昼夜 (@kanon_i83) May 20, 2023
先月、パートから準社員になったばかりだけども、ここ数十年間は、賞与が出ていないらしい。来月には同じ課の1人やめる予定。土曜日が仕事で、有給も自由に使用できない職場だからなおさらです。
— @りょ。@ (@dWnYUnaQpDVevjz) May 14, 2023
今は準社員だからこの先どうなるかわからない😨
— わさび (@x_mezg) May 20, 2023
はーだる。
準社員で時給なのに、
ボーナスの欠勤控除は、なぜ引かれるのかググってもようわからんし、はー!
腹立つねー
8万しかねーのによー— にっこりちゃん (@chocolate_33311) May 16, 2023
バイトから準社員になる事になった🙂
— uni (@ururunnru) May 13, 2023
こんな意見が散見されますね。
準社員などの非正規雇用であれば、中高年など属性的に不利な人でも採用されやすい傾向にあります。
最近は非正規でも最低賃金が上がってきていたり、社会保険にも入りやすくなってきていますから、以前より準社員でも働きやすくはなってきているでしょう。
増える準社員!メリットは?
最近は企業が正社員で雇いたがらない傾向にあるため、準社員のような非正規雇用の働き方は増えてきています。
ただやはり妥協して準社員なんていう微妙な立場を選ぶのはやめた方がいいです。
きちんとメリットデメリットを把握して選んだ方がいいでしょう。
準社員のメリットについてご紹介します。
ボーナスがあることも
準社員となると正社員ではありませんが、会社によってはボーナスがあるケースもあります。
これは完全に企業によりますね。
契約社員だろうが準社員だろうがボーナスはゼロという会社もあれば、正社員よりは少ないが一応少額ながらボーナスは出るという企業もあります。
まあ最近は人手不足の影響で、バイトやパートでもボーナスを出して人を集めようとしている会社も増えてきていますけどね。
どのぐらい出るかは本当に企業次第ですね。
儲かっている大手のパチンコ屋とかは、バイトやパートでも10万円位ボーナスが出るケースもあります。
準社員から正社員が狙えることも
準社員となると正社員よりは比較的入社しやすい傾向にあります。
その上、準社員でも頑張れば正社員が狙えるというケースも珍しくありません。
正社員登用制度というやつですね。
ただ後述しますが、正社員登用制度がちゃんと機能しているかどうかは企業によります。
企業によっては正社員登用をちらつかせて安い給料でこき使おうとする、正社員にする気がない悪質な企業も多いですし。
退職金があることも
企業によっては準社員でも退職金制度がある会社もあります。
もちろん正社員に比べて積み立ての金額は減る傾向にありますが、準社員でも僅かながら退職金の積み立てをしてくれる会社も珍しくありません。
企業によってはバイトやパートなどでも条件を満たせば、退職金積み立てをしてくれる企業もあります。
中小企業の多くが加盟している中小企業退職金共済でも、パートなどの非正規雇用の人材でも月2000円からかけられます。
条件を満たせば、社会保険に入れる
準社員の方でも条件も満たせば、会社によっては社会保険に入れる可能性があります。
というか法律では正社員の4分の3以上働く人材に関しては社会保険加入させないといけません。
2016年に法律が改正され、従業員数501人以上の事業所で、雇用期間一年以上で週20時間以上、月給88000円以上稼いでいる学生以外の方は、社会保険加入義務ができました。
更に2022年10月からは従業員数101人以上で雇用期間二ヶ月以上の短期労働者にも拡大され、2024年10月からは更に従業員数51人以上の事業所にも拡大されていきます。
2025年からは従業員数制限を撤廃して零細企業にも加入させようという話が出ており、今後は働いていれば誰でも加入できるようになっていくでしょう。
未だに「非正規雇用は社会保険ないから何の保証もない」なんて勘違いしてる人が多いですが、準社員やバイトやパートの方でもこういった条件を満たせば、社会保険に加入することができます。
まぁこれからは雇われて働いていれば社会保険なんてほぼ誰でも入れるようになっていく流れですから、ありがたいものでもなくなってきていますが…。
有給休暇が勤務時間次第で取れる
準社員の方でも条件も満たせば、有給休暇が付与されます。
有給休暇となると正社員だけと勘違いしている人が多いですが、勤務時間と勤務日数次第で準社員やバイトやパートの方でも有給休暇が付与されます。
勘違いしてる人が多いですが、有給休暇は正社員に限ったことではなく、雇用形態の区別もありません。
準社員だろうが、法的には勤務時間と勤務日数だけで有給休暇が発生するかどうか決まりますからね。
準社員の方でもフルタイムかそれに近い働き方をしていれば、有給休暇が発生するんです。
これは法律で決まっているため、「ウチの会社は正社員しか有給休暇は無い!」なんて言われても違法です。
副業や掛け持ちが正社員よりしやすい
準社員となると副業禁止規定に引っかかりにくいということも挙げられます。
これが正社員となると明確に副業禁止にしている会社が多いです。
最近は副業を解禁する会社も増えてきてはいますが、まだまだほとんどの会社は副業禁止ですね。
ですが準社員などの非正規雇用ですと、割と大手を振って副業しやすい傾向にあります。
というか副業禁止の会社であったとしても、バレてクビになるリスクは低いでしょうね。
最近は自分に社員やパートなどの非正規雇用の仕事なんてなかなか人が集まらなくなってきていますので、副業をごときでクビにしていたらなかなか人材確保ができません。
世間体がバイトよりは良い
準社員となると世間体がバイトよりはいい傾向にあります。
一応「社員」と付きますから、これがバイトとなると学生がやるものというイメージがありますからね。
半人前感がありますが、準社員であればまだマシな傾向にあります。
まあ友達や家族には正社員だからといってもバレにくい傾向にありますね。
社員ですと言える
準社員はやはりバイトではなく名前に「社員」とつくので、周りの人に「社員として働いてます」ということができます。
あまりしつこい人ですと、「正社員なの?」という所まで聞いてきたりしますが…。
まぁ普通なら「社員です」と言えば「正社員なんだな」という風に解釈してもらえますし。
まぁこんなこと言いだしたら、外から見たら正社員か準社員かバイトなのかなんてことは分かりませんので、正社員と嘘ついても普通はバレませんけどね。
社会保険履歴的にも雇用形態が履歴に残るなんてこともありません。
準社員のデメリットは?
準社員は色々とメリットはあると思います。
ただ今は仕事が多いご時世ですし、準社員にこだわらなくても正社員の仕事もたくさんある傾向にあります。
準社員のデメリットについても解説します。
会社によってはボーナスも退職金もない
準社員となるとやはり待遇は会社によって全然違ってくる傾向にあります。
まぁ正社員でも会社によって対応が全然違ってきますが、会社によってはボーナスも退職金もなかったりします。
そもそも最近は正社員でも退職金制度がない会社も増えてきています。
儲かっていない会社ですと、正社員でもボーナスは出ませんからね。
これについては完全に会社次第と言えるでしょう。
大抵の会社は準社員となるとボーナスの額も正社員より低かったりそもそもてなかったりしますし。
条件を満たしても社会保険すら入れてくれないケースも
あとは準社員となると正社員に比べて軽んじられる傾向にあります。
最近は社会保険の財源がきつくなってきたこともあって、条件を満たせばバイトやパートなどでも社会保険に入りやすくなったんですが…。
まだまだ違法に社会保険加入逃れをする会社も後を絶ちません。
厚生労働省の調査によると、約80万社は社会保険加入義務があるにもかかわらず違法に加入逃れをしていますからね。
正社員ですら社会保険に入れていない会社がいまだに多いので、準社員となると尚更社会保険に入れてくれない会社もまだまだ多いです。
正社員と同じ仕事を押し付けられて給料は安い
準社員となると正社員と同じ仕事をさせられるケースも多いです。
それでいて正社員より給料が安く雇用も安定していません。
その割にバイトやパートなどにも「社員なんだから」というふうに責任を押し付けられる傾向にあります。
つまりは一番割を食うポジションということもできます。
バイトやパートからは下から突き上げられ、上の正社員や管理職からは「準社員でも社員なんだから」というふうに責任を押し付けられる傾向にあります。
いくら働いても正社員になれないケースが多い
準社員となると頑張れば正社員登用されるケースもありますが…。
やはり正社員になれるということをちらつかせて、いつまでも準社員のような非正規雇用でこき使う会社も多いです。
私の周りでも準社員やバイトなどで正社員登用をチラつかされて、いつまでも正社員になれるっすこき使われているフリーターの方もいらっしゃいますし。
今は正社員の仕事もたくさんある傾向にありますので、準社員なんて微妙な立場の仕事を探すよりは直接正社員の仕事を探した方がいいです。
実態はただのバイトのことも多い
準社員となると名前に「社員」と付いていますので、バイトよりは世間体は良い傾向にありますが…。
実態はただのバイトというケースも珍しくありません。
これがバイトとなると学生向けのようなイメージがあり、成人した男性などは応募してこない傾向にあります。
ですが準社員となると割と通りがいいので、成人男性などでも応募してくる傾向にあります。
企業側はそれでも安く使えるので名前だけ社員と付けて区別しているんですね。
ただ実態はただのバイトのような仕事で給料も安く雇用も安定していません。
準社員なのに副業禁止なんて会社も
あとは準社員なのに副業禁止なんて言う会社もありますね。
今は正社員でも副業解禁の流れになってきているんですから、準社員などの非正規雇用であれば副業は大々的に奨励するべきだと思うんですが…。
大した給料払えずに何かあったらすぐに首を切られる不安定な立場なんですから、副業禁止なんて信じられませんけどね。
企業にとっては生かさず殺さず、安い給料で不安定な立場で何かあったら首を切りたいんでしょうね。
フリーターでしょ?と言われる
やはり準社員とは言いましても、実態はバイトと変わらない傾向にあります。
結局は非正規雇用ですからね。
なので、世間の人達に「準社員で働いてます!」なんて言ったら「結局はフリーターでしょ?」なんて言われる傾向にあります。
というか私の周りに準社員なんて言ってる人がいたら、多分言っちゃうと思いますけど…。
マイナーな雇用形態のため説明が求められることも
そもそも準社員なんて言う雇用形態がある会社自体が少ない傾向にあります。
大抵は契約社員とかですよね。
なので、「準社員で働いてます」なんて言われても、意味不明なので説明を求められることが多いです。
こういった面倒くささから、ちゃんと正社員の仕事を探した方がいいと思います。
準社員に向いてるのはこんな人
以上が準社員のメリットとデメリットです。
ただデメリットの方が多いと思いますが…。
準社員に向いている方もいらっしゃるとは思います。
準社員に向いている人の特徴を解説します。
正社員で就職が受からない人
準社員が向いている人の特徴としては、正社員で受からずに就職することができない人ですね。
そういった人はこれまではバイトなどの非正規雇用でフリーターをするしかなかったんですが…。
最近は準社員や契約社員のような、「社員」と名前がつく非正規雇用の仕事が増えてきています。
さすがにいい年した大人がバイトとなるとかなり世間体が悪いですからね。
だったら準社員という「社員」と名がつく仕事を探すというのは、そこまで無理な話ではありません。
中小ブラックよりは大手の準社員と割り切れる人
後はそもそも正社員だったとしても、会社によって待遇は全然違ってきます。
正直中小零細の給料も福利厚生も乏しいブラックで働くよりは、大手の準社員で働いた方が待遇も良く給料が高いケースも多いです。
まあ世間的に見たら「準社員なんてフリーターだから、中小零細でも正社員になっておいた方がいい」なんていうことを言う人もいますが。
中小零細企業なんて資金力も無いですから、正社員でも雇用が安定しているとは言い難いですよ。
世間体を気にしない人
やはり準社員となると世間体が悪い傾向にあります。
上でも述べた通り結局はフリーターでしょ?なんて言われるケースも多いですし。
なので、世間体をあまり気にしない人は向いているかもしれません。
ただ特に男性ほど結婚相手に正社員を求められますので、準社員となると厳しいと思いますが…。
他の仕事と掛け持ちで副業をしたい人
準社員のような非正規雇用の仕事の方が、副業は容認されていることが多いです。
なので、他の仕事と掛け持ちで副業したい人は向いているかもしれません。
最近は仕事を二つ三つかけ持ちする、パラレルワークや副業なども流行ってきていますし。
まだまだ正社員は副業禁止の会社が多くやりにくい傾向にありますからね。
他の仕事と掛け持ちしていたり、自分でビジネスをやっているような人の副業としてやるのであれば良いかもしれません。
今は正社員の仕事もたくさんある!妥協して準社員を目指すのは辞めるべき
やはり私の周りの人を見ていても思いますが、準社員なんていう微妙な働き方を選ぶ人はそもそも正社員で就職することができなかったケースが多いです。
つまりは妥協して準社員なんて言う立場を選ぶ人が多いんですね。
ですがそうは言いましても今は有効求人倍率も高く仕事はたくさんある傾向にあります。
準社員なんて微妙で給料が安く、その割に責任を押し付けられる立場を選ぶのはちょっと損な気がします。
今は正社員の仕事も割とたくさんありますので、準社員なんて言う立場を選ぶより正社員の仕事を探した方がいいと思います。
まとめ
個人的には準社員なんていう働き方はあまりオススメしません。
社員という名称がつくからということで、バイトよりはということで選ぶ人も多いですが…。
結局は正社員になれなかったということで妥協して選ぶ人が多いですからね。
就職氷河期やリーマンショック後の仕事がない時期であれば別ですが、今は有効求人倍率も高いですし。
不人気な業界に絞って仕事を探せば、正社員も割となりやすい傾向にあります。
妥協して準社員になるなんていうのはあまり良くないパターンだと思いますので、今のうちに正社員になっておいた方が良いかもしれません。