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- 退職金が出ない会社に勤めてる…
- 今はいいけど、退職後のお金が不安!
- 老後は死ぬまで働かないとダメか…
とお悩みの、退職金が出ない会社に勤めている方のためのページです。
最近は経営が苦しい会社も増えていますので、あなたのような方も珍しくはないと思いますが…。
会社員となると、働くモチベーションの1つになり得るのが、退職金です。
それ相応の金額がもらえるからこそ、頑張れるわけで。
ですが、退職金が出ないとかなり不安ですよね。
一体どうしたら良いのでしょうか?
Contents
退職金なしの会社は意外に多い
残念ですが、最近は退職金がない会社も増えてきています。
厚生労働省が行った調査によりますと、約25%の会社には、退職金制度そのものがありません。
つまり、4社に1社は、退職金がないということですね。
これは結構、多いと思います。
- 「正社員なら全員退職金はもらえるはず!」
- 「正社員なら、多額の退職金が確実に貰えるはずだ!」
こんなふうに甘い見通しの方が多いでしょうから。
- 自分の会社の退職金制度がどうなっているのか?
- 具体的にどのぐらいの金額がもらえるのか?
把握していない方も多いのではないでしょうか?
今の段階で、退職金制度がないことに気付いたのであれば、まだ対策の打ちようがあります。
早いうちであれば、色々と対策を講じることができますからね。
中小企業は、40年勤めても数百万程度の会社も多い

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あなたは、自分の会社に退職金制度がないことで落胆しているかもしれませんが…。
退職金を貰える会社だって、それほど多額な退職金が貰えるとは限りませんよ。
わが国の95%以上は、中小企業です。
大企業であれば多額の、それこそ数千万円レベルの退職金が貰えるような会社もありますが…。
中小企業ですと、そんなに多額の退職金が貰える会社の方が少ないと思います。
中小企業ですと、「中小企業退職金共済」をかけている会社が多いです。
その共済に毎月従業員一人当たり退職金を会社が積み立ててくれて、退職後に退職金が支払われるわけですね。
ですがこの掛け金が曲者でして、一番安い掛け金ですと、月5千円です。
会社での働きぶりや、どれだけ業績に貢献したか、或いはそもそも会社次第で、掛け金も変わってきますが。
それほど余裕のない中小企業であれば、5千円社員一人にかけていくだけで精一杯のところも多いです。
その場合、1年で6万円、40年かけても240万円にしかなりません。
これに運用益も加算しても、300万円ぐらいにしかなりません…。
余裕のある会社であれば、これにプラスして独自の退職金が加算される可能性はありますが、
余裕のない会社でしたらこれで終わりです。
「ウソ!?正社員なんだからこれ以外にもイロがつくはず!」って漠然と思ってる人が多いかもしれませんが、どこから出てくるんですかねそのお金は…。
私も、5年ちょっと勤めた中小企業を退職したことがありますが、勤続3年目以降しかかけてくれていなかったので、
ちょうど計算通り15万円ぐらいしか出ませんでしたからね。
貰えるだけまだマシですが、中小企業の退職金なんて、アテにしないほうがいいと思います。
退職金が多い大企業へ転職もアリ
やはり、規模の大きい大企業ほど、退職金は多額になる傾向があります。
まぁ最近は、大企業といっても経営がいい会社ばかりではありませんので、そうとも限りませんが…。
少なくとも、中小企業よりはマシな退職金が貰える会社が多いです。
幸い今は有効求人倍率が高止まりしており、転職がしやすくなってきています。
正社員の有効求人倍率も1倍を超えましたので、正社員の転職もしやすくなってきているのです。
なので、今よりももっといい会社に転職してしまうというのも手段の1つですね。
とりあえず転職サイトにでも登録して、求人を眺めてみるといいと思います。
私もそうですが、大抵の人は「会社を辞めたい」と考えたら、求人を眺めるところから始めますからね。
いい会社に行けるか?は求人がでるタイミング次第なので、登録だけはしておくべきです。
こちらの転職サイトなら、転職決定数No.1で質の高い企業の求人が多い傾向にありますので、「ホワイト企業に転職したい!」と考えたら登録してみるといいかもしれません。
条件の良い会社からのスカウトを待つ姿勢でも転職活動を始められるので、気楽な一歩を踏み出してみるといいと思います。
⇒転職決定数No.1!ホワイト企業に転職なら【リクナビNEXT】
副業をして将来へ備えるのも手段の一つ

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或いは、これもいいと思います。
正直、マシな金額の退職金がもらえる会社って、もはやあまりないと思います。
上で述べたとおり、しょぼい中小企業ですと、40年勤めても数百万円ぐらいしか貰えないでしょうし…。
今は「ウチの会社は退職金しっかり出るよ!」と言ってる会社でも、業績が悪化したら真っ先に福利厚生が切られますからね。
それならば、副業に勤しんでおいたほうがまだ夢があります。
ばれないように副業する方法もありますし、株やFXなどの資産運用であれば、副業に当たらないので副業禁止規定にはあたりませんからね。
まぁ年間20万円以下であれば確定申告の必要はありませんし(住民税の申告は必要)、税金もほとんど上がりません。
この程度であれば副業がばれるリスクは低いですし、ばれたとしても「株でちょっと儲かった」とか言っておけばまぁバレません。
最近はネットで手軽に副業もできるようになってきていますので、ちょっと稼いでみるのもいいかもしれません。
年間20万円の副収入でも、40年続けば800万円ですからね。
全額塩漬けしておけば退職金になりますし、リスクの低い長期投資に回せば、もっと増やせる可能性もあります。
今は余裕のない会社が多いので、そうやって自分で稼ぎを増やしていくしかないと思います。
⇒ サラリーマンに最適な副業をご紹介!気楽にできる方法まとめ
個人型確定拠出年金に加入するのも手段の一つ
或いは、どうしても退職金が欲しいのであれば。
「自分で退職金を用意する」という手段もあります。
個人型確定拠出年金を積み立てておけば、定年後に退職金を受け取ることができます。
会社の退職金といっても、所詮会社が積み立ててくれているだけなので、自分が出すか会社が出すか?の違いでしかありません。
月額5千円以上から、千円単位でかけることができます。
会社員ですと、企業年金のかけている金額によっても、毎月かけられる上限金額が変わってきます。
概ね月1万円~2万円ぐらいまで積み立てることができます。
これのお得なところは、
- 全額所得控除できる
- 退職金をもらう際に、全額退職金控除ができる
ことです。
つまり、払った分毎年税金が安くなるということです。
毎月ある程度お金が余っているのであれば、こういったところで積み立てておいたほうが税金が安くなってお得だと思います。
それに退職金をもらう際に退職金所得控除も利用できます。
退職金がない会社に勤めていて将来が不安であれば、こういったお得な仕組みを利用していくと良いでしょう。
⇒個人型確定拠出年金ナビ(外部サイト)
お金さえあれば、対策はできる

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シンプルに言えば、お金です。
退職金がない会社に勤めていたとしても、お金さえあれば上で述べたように退職金を自分で積み立てたりして、対策が取れます。
というかまぁ、退職金を積み立てておかなくても、貯金があれば老後も安心ですし。
とにかく、お金さえあれば生き残れるんです。
退職金がない会社だったとしても、給料がそこそこもらえるのであれば、貯金をしていくこともできます。
それで将来の不安も払拭していくことができるでしょう。
ですが、給料が安い場合、ろくな貯金もできない人が多いと思います。
そういう人の場合は、もっとマシな会社に転職したり、副業をして収入の補填を図るなど、対策をとっていったほうがいいと思います。
まとめ
今気づいたのであれば、まだマシでしょう。
結構、多いみたいですよ。
「退職金を貰えると思っていたのに、退職間近で退職金制度がないことを知った」みたいな人…。
会社の就業規則をちゃんと読んでおかないと、そういうことになります。
入社前は求人票に「退職金制度あり」みたいに書いてあったとしても、信用はできません。
求人票に堂々と嘘を書くような、信じられないブラック企業も最近は増えてきていますからね…。
ただまあ、退職金制度がないことを事前に把握しているあなたは、今から対策が取れます。
比較的余裕のある今のうちに、転職して収入をあげたり、節約をしてお金を積み立てておくなど、対策をとっておきましょう。