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当サイトに寄せられたブラック企業体験談をご紹介します。
今回は教育業界でブラックとよく言われている塾講師を体験談した方の体験談です。
教育業界も一般的にブラックだといわれており、離職率が高いです。
親が子供にかける教育費はかなりの額だとは言われていますが、少子化で業界先細りは避けられません。
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Contents
『ワンマン経営で、社長の独断で全てが決まる』
教育業界事務職
30代男性 Hさんの事例
私の前職入社した企業は完全にブラック企業でした。
まず、入社の条件面からです。
最終面接の時に条件提示をもらった金額ですが、いざ雇用契約書を交わす時に見た給料の額はなんと交通費込の金額だったのです。
そこで何か言おうと思いましたが、今後の関係性もあるので、そこはおとなしくしておきました。
しかし、それはただの序章にすぎなかったのです…。
勤怠時間を偽装!残業代なんてあるわけない!

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まず不自然に思ったことは勤怠簿が無いことです。
普通はタイムカードや勤怠システム、最悪手書きの勤怠実績簿などがあるはずですが、存在しないのです。
つまりは、勤怠管理すら行われていなかったということです。
私は直属の上司が社長だったため、なぜ無いのかは聞けませんでした。
一か月後、無い理由がわかりました。
事務方が後出しで、全社員分(20数名)の勤怠管理表を作成し、社員から印鑑をもらっていました。出勤時間は当然定時です。
しかし、当然ながら、毎日定時で働いている人間などおらず完全に偽装された出勤簿です。
皆、それを当たり前と思っているのかそれとも疑問には思っているけど、口に出せないのか特に何も声があがりませんでした。
⇒残業したのにタイムカード改ざんされた!泣き寝入りしない6のヒント
休憩時間は超適当!休憩なしでも休んだことにさせられた
次に勤務時間です。
なんと驚くべきことに、定められた休憩時間が存在しません。
休憩は社長の気まぐれで入ります。
『そろそろ休むか』。
社長の気まぐれなので、時間は当然毎日バラバラです。
社長が言い出すまでは休憩に入れず、勝手に休憩をしていると怒られます。
時間も当然のごとく一時間はありません。
まぁ、それでも先ほどの勤怠簿には一時間と書かれているのですが、残業代は当然無く労務管理面はガタガタです。
というか、後から捏造して体裁だけ整えるという感じです。
高い離職率!辞めた社員へのイヤガラセも忘れない!

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それに、離職票発行を渋るというわけのわからない事態もありました。
後から、これはブラック企業が社員に行う嫌がらせとしてはよくあるケースだと知りました。
そんな会社に長年勤めていたなんて…。
そんな企業ですので、当然人の出入りは激しかったです。
求人には立派なことが書いてありましたが実際入ってみるとギャップが激しすぎて耐えきれなかったのでしょう。
しかも辞めていくのは大体社長直下の事務方です。
つまり、私がいたポジションです。
毎日毎日、気まぐれな社長に振り回されるのですから、たまったものではありません。
毎日胃に穴が空く思いでした。
⇒【横暴】バカ社長が嫌いで辞めたい!理不尽でやってられない時の6のヒント
求人の出し方もセコい!愛想が尽きついに転職!
嘘では無いのですが、求人広告に『1年間で月給7万円アップ!年収で84万円アップ!』と記載されていました。
実際に中身を見てみると『月給16万円で雇った人間を、月給23万円に上げただけ』というベースが低すぎる採用だったということもありました。
例えるなら安売りスーパーが、セール直前に値段をつりあげ「50%オフ!」とやるのと同じです。
結局、そういった環境と自分自身のやりたい仕事をやれず転職をしましたが、こんな信じられない会社もあるということは非常に勉強になりました。
二度とこんな会社には当たらないように気をつけたいと思います。
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まとめ
教育業界のブラック事情、というよりは中小ワンマン経営企業のブラック事情という感じですが、これはなかなか酷いですね。
私も何社か渡り歩き、ブラックな会社も経験してきたつもりですが定められた休憩時間がないという会社は初めて聞きました。
→同族経営はブラックだから辞めたい!?経験者がその実態を教えます
日本のブラック企業は本当にやりたい放題で、底が知れません。
一応補足しておくと、休憩時間は労働基準法第34条で明確に定められています。
6時間~8時間の労働では45分、8時間以上の労働の場合は60分、休憩時間を最低は設けないと違法です。
従業員数の少ない企業への転職は、よく考えるべき
この事例では従業員数20数名と書かれていますが、このくらいの小企業となると、かなりの確率でワンマン社長によって支配されている会社と言えます。
社長が会社を興して、軌道に乗ってきて人を雇い始め、そこそこの成功をおさめた…くらいの状況の会社です。
社長が更に会社を発展させるつもりであれば、後々そこそこの規模の会社の幹部になれる可能性もありますが、そこで満足してしまう社長も多いので、なんともいえません。
当然ワンマンですので、社長に気に入られなければ地獄でしょうね。
離職率はどこも高いです。
貴方もこんなブラック企業に勤めているのであれば、さっさと転職してしまったほうがいいかもしれません。
零細ワンマン企業では未来がないと思いますし、独立をするつもりであれば色々勉強できていいでしょうが、そうでないならメリットよりもデメリットの方が大きいです。
できるだけ若いうちに次の仕事を見つけて転職するに越したことはありません。
幸い今は有効求人倍率も高いですし、仕事はいくらでもあります。
こんなブラックな会社にしがみつく理由などありませんので、早めに脱出を図ったほうが良いでしょうね。