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当サイトに寄せられたブラック企業体験談を紹介するコーナーです。
今回は、よくブラック率が高いといわれるIT業界のブラック企業です。
過労死やうつ病など、ネガティブな話題に事欠かないIT業界ですが、本当にひどい会社も多いようですね…。
私の周りにも、プログラマやSEの方でついていけず、使いつぶされてしまった人も多いです。
ITブラック企業で消耗している方は、参考にしてください。
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大手ITブラックは、研修は充実していたが…
IT業界プログラマ
30代女性 Kさんの事例
その会社は確かに、新聞の求人広告の載る日曜日に毎週のように広告を出していました。
しかし、新卒で求人広告の意味などわからない就活に疲れていた私は、「未経験者歓迎」という謳い文句に、迷わず応募しました。
始めは「なんて親切な会社なんだろう」と思いました。
一ヶ月余りの研修期間、コンピュータの仕組みやプログラム言語、特にプログラム言語は最後にチームをわけて一つのソフトを作るまで丁寧に研修で学ぶことが出来ました。
講師の方々には「一流のプログラマになれる才能がある」と太鼓判をおしてもらい、私は意気揚々と希望の事業所、希望の部署への配属に舞い上がって職場に行きました。
しかし、その会社の本当の姿は、大量採用大量解雇(ほとんどは退職に追い込みますが事実上の解雇です)を行う業界では有名なブラック企業でした。
始めは私もそんな姿には気づきませんでした。
無能リーダーのプロジェクトに配属されたのが運の尽き

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新しいプロジェクトに配置され、チームリーダーはとても優秀で、研修とは違う言語でも一から指導してもらいました。
始めからそれなりに戦力になっていると認められて自分でもそういう実感がありました。
しかしそのプロジェクトが終わってから、その会社が本当の姿を表しました。
見るからに「出来ない」タイプのチームリーダーのプロジェクトに配置された私に渡されたのは、その見るからに無能なリーダーが以前作ったソフトの修正という作業でした。
スパゲッティコードってやつです。
プログラミングは文章と同じで、それぞれのプログラマのロジックの組み方のクセがそのまま反映されます。
良いプログラムはソースコードが少なく、その人のロジックがわかりやすいのですが…。
「出来ない」人のソースコードは、最終的には動いているけれど無駄なところや周りくどいところが多く、修正は本人ではない限りかなり難易度の高い仕事です。
そもそも言語にもまだ慣れていない私はとても苦戦しました。
作業は進まず、挙句、喫煙室でチームリーダーから私の悪口が広まり、お弁当を一緒に食べていた女性たちからも避けられるようになり、私はとても孤独になりました。
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ついに退職!辞めた後有名なブラック企業と知った
しばらくして課長に呼ばれた私には、「君と組みたいというチームリーダーがいない。事務職でも空きがない」と毎日呼び出されて言われるようになり、ついには自分から会社を辞めました。
後で知ったところでは、大量採用して、その人の力よりも既存の社員たちに少しでもアラを見つけられると自分からやめさせるようにプレッシャーをかける会社ということがわかりました。
結果的に私は一年も勤めずにその会社を辞め、その後の就職活動にも悪い影響がありました。
今はその経験で得たコンピュータの知識から様々なものへの理解が早くなり、その経験も活かせていますが…。
会社をやめる経緯から直後の状態から、私にひどいトラウマを残した経験であることは消えません。
正直、許せないです。
もっと早く転職しておけばよかったです。
これをみてる方でこの時の私のように追い込まれている方もいるかもしれません。
ですが会社は我々プログラマーのことなんて消耗品くらいにしか思ってないですし、実際過労死するような人も多いです。
「せっかく技術身につけたんだから、プログラマーでずっと行きたい」って人も多いと思いますが、体力的にもたない人が多い気がします。
今は求人も多いので、ほかの業界も視野に入れて転職活動するのもいいと思います。
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まとめ
…これ、IT大手ブラックで有名だった会社では…?業界の人なら、どこの会社かある程度わかるかもしれません。有名な会社ってかいてあるし。
それにしても、大量に辞めることを見込んで大量採用するって本当に許せないですね。
こんな会社のせいで貴重な新卒カードを浪費してしまい、挙句の果てには心に消えない爪痕を残すとは。
IT業界は大手でもうつ病患者を大量発生させているため、耐えられないと判断したらさっさと辞める準備にとりかかったほうがいいと思います。
- 「もう少し頑張れる」
- 「まだ大丈夫」
とか思っていると、そう遠くない未来に潰れます。
無理をすると死にかねない

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かくいう私も、この業界には身を置いていたことがあります。
大手ではないですが、中堅どころで元請け比率も高く、IT業界の中では比較的マシだろうと考えたのですが…。
仕事を教えてくれた先輩はストレスで難聴になってしまい、うつ病で休職している人も何人もいました。
知り合いのIT企業では、徹夜続きである日一人の社員が出社してこない…ということがあったそうです。
彼の住むアパートに見に行ったところ心筋梗塞で死んでいたということがあったそうです。
前日までは元気だったようですが……。
過酷な労働を我慢して続けていると、貴方もいつそうなるかわかりません。
幸い今は仕事は多いので、そんなブラック企業にしがみつく必要などありません。
そういった悪質な会社にしがみつこうとすると、足元を見られてしまいますからね…。
有効求人倍率が高くチャンスが多い今のうちに、転職を検討してしまったほうが良いでしょう。