とお悩みの、同族会社に入社してしまったサラリーマンの方のためのページです。
同族経営はワンマン経営の会社が多く、後から入社した外様の従業員は出世も制限されます。
基本的に創業者一族が会社の株を独占しているため、絶大な権力を誇ります。
会社は株主のものだからです。
私も同族経営の会社に勤めていたことがあります。
経験者の視点で実態を語ります。
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Contents
私の同族経営企業体験
私も、ハローワークで見つけた仕事が同族経営の企業だったことがあります。
それはもう酷いものでした。
社長がワンマンで、自分の意に沿わないことは、いかに会社にとって重要なことであったとしても聞く耳を持ちません。
会社の根幹に関わる重要なことであっても、社長に聞く気がなければスルーされます。
生意気なヤツだと思われるかもしれません。
⇒社長がワンマンで理不尽だから会社を辞めたい!辞めるべきか?
そして、典型的なパターンが、実績も能力も無い自分の息子を専務などの要職に抜擢することです。
長年その会社で勤めてきた人間は出世が頭打ちになりそれ以上の出世は見込めません。
しかし、パパが社長というだけで、ポッと出の息子が突然上司になります。
働くほうとしては納得がいきませんし、やってられません。
まあこのくらいは全然普通ですけど。
会社は社長のものですし、従業員が文句言っても無駄です。
社長としては自分で作った会社、いわば財産を、息子に継承する感じですからね。
経営者一族の意に沿わない人間は、消える運命にある

sik-life / Pixabay
そして、社長をはじめ創業者一族が気に入らないと思った人間は排除されます。
出世させないようにしたり、あからさまなパワーハラスメントを行い、退職する流れにもっていきます。
自分に都合のいい人間だけで周りを固めようとするのです。
その結果、創業者一族に都合のいいイエスマンしか残りません。
能力はあっても創業者一族の意に沿わない人間は、やがては会社を去らねばならない運命なのです。
基本的に社長の意見に唯々諾々と従うだけのイエスマンしか残らないため、誰も責任をとりたがらない傾向にあります。
上司がいても、責任をとってくれないので大して役に立ちません。
つまり、社長が判断をミスっていても、誰も止めることができないのです。
社長も万能ではありませんからね…。
⇒【息苦しい】イエスマンばかりの会社の特徴6つ!と具体的対策3選!
社長の言うことがコロコロ変わる
また、朝令暮改もこういう会社の特徴です。
社長が思いつきで「これをやろう!」と言い出せば、それが鶴の一声となります。
全従業員がそれをやらなければならなくなるんですね。
それが明らかに間違っていても、絶大な権力を握っているため反抗できません。
反抗すれば会社を辞めることになるでしょう。
そして、社長が飽きるとその取り組みは誰もやらなくなり、定着しません。
そしてしばらくしてから思い出したかのようにまた同じ事を言い出します。
まあ良く言えば、フットワークが軽いとかスピード感があると言えますが。
会社にとっていいことならいいのですが、そうとも限りません。
しかし…所詮社長が作った会社だから、従うしかない

705847 / Pixabay
とはいえ、そんな創業社長が頑張って会社を興し、軌道に載せたからこそ他の人が働けていることは忘れてはなりません。
それは誰にでもできることでは決してありません。
横暴な社長といえど、そのくらいの能力はある人間だということができます。
社長はこれまでやりたいことも我慢し、失敗するリスクを恐れずに一念発起しチャレンジした結果が今なのです。
ある程度のリターンは得てしかるべきでしょう。
私も、自分で会社を興したとしたら自分に都合良く運営し、楽しく暮らしたいと思うに決まっていますから。
ですが、他の創業者一族は別です。
特に社長の息子などは、何の実績も能力もありません。
ただパパが社長というだけででかい顔をしています。
社長は創業者なので、なんだかんだで他の従業員も尊敬していますが、息子はそうではありません。
ただのドラ息子にしか見えません。
⇒社長のドラ息子が生意気できつい!会社辞めたい!辞めるのはアリか?
優秀な二代目社長もたくさんいるのが日本だとは思います。
しかし逆に、とんでもない人間が会社を継いでしまったばっかりに潰れてしまった…という会社も枚挙に暇がありません。
創業期の苦労を知らないため、考えが基本的に甘い人が多いと思います。
日本のほとんどの会社は同族経営
しかし、日本の会社はどちらかというとほとんどが同族経営だと思います。
株式上場している会社でも同族経営の会社は多いですし、中小企業ともなれば尚更です。
創業期に仲間と立ち上げた…という状況ならその仲間と株式を分け合っています。
しかし社長が一人ではじめた事業ですと、必然的に同族経営になります。
まぁもともと一人で作った物ですから、利益を独占したいという気が出てくるのは当然です。
役員名簿に、同じ苗字の人間がズラッと並んでいる会社は間違いなく同族経営です。
どこかの会社の役員名簿を見る機会があれば、見てみてください。
まあ「同族経営だから悪!」ってわけでもなく、利害を共にしてる一族だから役員の意思の統一が図りやすかったり、フットワークが軽かったりします。
社長の考え次第な面もありますね。
「文句あるなら会社作ればいいじゃん!」が社長の本音かも

OpenClipart-Vectors / Pixabay
そもそも、他人がつくったシステムにのっかってお金を得ている以上、強いことは言えません。
「文句があるならお前も会社作ればいいじゃん!」というのが同族経営の社長の本音でしょう。
まぁ、実際その通りだと思います。
社長の言い分としては、上で書いたように
『俺はここにくるまでに必死になって努力してきたんだ!
何のリスクもとらず、毎月決まった給料だけ貰えるお前が、文句を言う資格などない!!』
って感じでしょう。
まあ、実際その通りでしょうし。
文句があるなら、自分の帝国を築くしかありません。
それに赤の他人の従業員よりも、自分の子供や兄弟、親戚のほうが大事に決まっています。
親戚が困窮してしまうと、金の無心に来る可能性もありますし。
それなら役員にしてしまって高待遇で働いてもらったほうが、金銭的リスクは減ります。
もし落ちぶれてしまっても、親戚に面倒を見てもらうこともできるかもしれませんし。
従業員だとそれは期待できません。
まあ、なんとか働きやすい会社を探すしかないですね。
コッソリ転職活動するのが最適解
同族経営の会社のほうが理不尽な可能性は高いです。
基本的にワンマン経営ですし。
できるだけ若いうちに、転職してしまったほうがいいかもしれません。
多分そういう会社の場合、他の従業員も辞めたがっていると思います。
同僚が貴方の転職活動を知ったら、社内に情報が拡散されてしまう恐れもあります。
こういうワンマン経営の会社は、どんな嫌がらせをされるかわかったものではありません。
転職を妨害してくるような会社もありますし。
なので、なるべくコッソリ転職活動をしたほうがいいと思います。
同僚に教えるのは、退職前で構いません。
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まとめ

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同族経営って、働くほうとしてはあんまり長続きしない会社だと思うんですよね…。
結構きついと思います
私がいた会社でも、40代~50代くらいの、一般的に「再就職が難しい」って言われてる先輩達ですら、バンバン辞めていってましたから。
特に社長の息子が社長になるくらいの時期、代替わりする時期はきついと思います。
ちょうどそのくらいの時期に、離職率がハネ上がってましたので…。
長く働くかどうか?は、慎重に考えたほうがいいかもしれません。
幸い今は有効求人倍率も高く仕事はたくさんありますので、今のうちに転職を検討したほうが良いかもしれませんね。
そういった同族経営の会社は、長く働くつもりでも社長などの経営陣に嫌われると、リストラされたりしますので…。
仕事が多いこのチャンスを逃さず、脱出を図るのも良いと思います。